暖機という言葉を知っていますか?
機械を暖める、つまり車の準備運動です。
車のエンジンは幾つものパーツが合わさって出来ています。
その金属部分が磨耗しないようにオイルが入っているのです。
ミニの場合、5リッターのオイルが入っています。
これは、エンジンとミッション(ギア)が一緒のオイルで潤滑されているので量が多いのです。
国産車は、エンジンはエンジンオイル、ミッションはミッションオイルと
別々のオイルで潤滑しています。
2000ccクラスの車でもオイルの量は2.5リッター程度と少なくてすむのです。
参考として下に例を載せました。



さらに、ミニの場合はエンジン・ミッションと一緒のオイルですから
オイルも粘度の高い物が必要になってきます。
硬いオイルが多く入っていますから、当然温まるまでに時間がかかります。
オイルが温まり、全体に回るまで暖機する必要があるのです。
また、キャブレター車の場合、エンジンが温まってこないとキチンと回りません。
これは、温まるまでガソリンの噴霧化が良くないのも原因しています。
インジェクション車の場合は、コンピューターがある程度制御していますので、
温まっていなくても走れてしまいます。
しかし、オイルの面では一緒ですので、走ってしまうのはエンジンにとって良くありません。
これは本来、国産車でも同じ事なのです。
朝、時間がないからと言ってすかさず走り出さず、しっかりと暖機をしてあげましょう。
人間だって準備運動をせずに無理な運動をすれば体を壊してしまいますよね。
暖機をしないというのは、そういう事なのです。
しっかり準備運動(暖機)をし、エンジンを労わってあげましょう。
それだけで寿命がちがいますから。

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