写真の部品、どこの部品か分かりますか？　キャブレターのミニの部品ですが、今回はこの部品にまつわるトラブルのお話し。

上の赤丸で囲んでいるところの蓋になっているのが先程の部品です。　ここが何をしている部品かというと、キャブレターのミニは直接燃料タンクから送られてきたガソリンを空気と混ぜて送り出しているのではなく、ガソリンの安定供給のために一度キャブレターに一定量を貯めて、そこから空気と混合している構造になっています。　これは、ミニでは標準装備のＳＵキャブ（サイズなどによりいくつかタイプはありますが、考え方としては同じです）や、ウェバーキャブなども同様の機構をしています。　赤丸で囲んでいる部分がガソリンを貯めるタンクとなっています。　今回は純正のＳＵキャブでのお話し。　高速道路を走行中にガス欠の症状になり止まってしまったトラブルでした。　もちろん、タンクにガソリンは入っています。　車輛は路肩に止め再度エンジンをかけようとしましたがかからず、ガソリンが漏れてしまっておりそのままレッカーを手配、移動となりました。　運ばれてきた車輌を確認すると、、、

左の写真は実際の車輛の画像です。　矢印の根本の金色のパイプ、ここにつながっているホースからガソリンが送られてくるのですが、そのパイプが根本からはずれてしまっています。　本来であれば赤い矢印の先の部分に繋がっていないといけません。

このパイプは圧入されており、普段抜けることはありません。　画像は実際のトラブル車輌の物ですが、長年の振動などで燃料ホースに揺られ本当に微妙ですが少しずつ緩んでしまったのでしょう。　最終的にそれで抜けてしまったと思われます。　エンジンの振動だけではなく、アクセルのオン・オフによりエンジンは前後に揺れますし、エンジンの揺れを抑えるステディブッシュが傷んでいれば尚更揺れやすくなってしまいます。　ホース側は車輛に固定されていますから、長年蓄積されるとこういうトラブルが出る可能性もあるということです。　今まではあまり出なかったトラブルですが、今後ミニを長く乗っていくにつれチェックが必要な箇所ではありますね。　みなさんの車輛も一度チェックすることをお勧めします。