先日、お客様に納車した車での出来事です。
納車5日前に最終点検をしていて、クーラーを動かした時の事。
その直前までは全然問題無かったのですが、クーラーを入れるとベルトが鳴く鳴く。
「うわっ、ベルトの張りが甘くてスベってるのか?」と思いベルトを点検したが異常なし。
どうやらクーラーのコンプレッサー本体が固まってしまった様です。

納車まで時間もないので、早速点検したところ、コンプレッサー内のオイルが無くなり、固着していました。
たまたま持っていたコンプレッサーを付けようと思いましたが、コンプレッサーの種類が違い取り付け出来ません。
予備のコンプレッサーは2個しかないのですが、1つは形が違う。
残り1個に賭けるしかない・・。
お客様は「クーラーは是非」という事ですので、外す訳にもいきません。
しかも、「5日後には休みも取っているので、納車して欲しい。」との事。

最後の1個のコンプレッサーを点検し、形はOK。
後は動作ですが、問題なく使える様です。
何とか取り付けを終わらせ、無事納車する事が出来ました。

その外したコンプレッサーです。
右の写真のピストンが動きガスを圧縮しています。


普段、コンプレッサーの中は見る事が出来ないので、初めて見る人が多いのでは?




そして、上の写真の茶色く見える部分は錆。
液体はオイルなのですが、どこからか水分が入り内部に錆が発生してしまった様です。
その錆によりコンプレッサーが固着して動かなくなっていました。

今回は予備が手元にあった事で納車に間に合ったのと、お客様に渡してから発生しなくて良かったという事でホッっとしました。
冬でも月に1度くらいは動かしてあげて固着を防止した方がイイでしょう。