ARC FORCE  BRAKE PAD

先日の12時間耐久レースに参戦するにあたり、新しいブレーキパッドを試してみました。 昨年までの耐久では、フェロード製のパッドをしようしていて、約10時間の時点でパッドが終了。 12時間耐久では、最後までもちませんでした。 フェロード製のパッドも、初期から良く効き大きな不満はないのですが、流石に12時間耐久となると後半はブレーキのタレも感じられていました。 何か、良いパッドは無いか模索していた所、ARCより発売されてているパッドに耐久スペシャルがあるとの事。 昨年、使用したチームがあり、後半でリタイヤしてしまったそうなのですが1「12時間交換無しでいけそうだ」との話しを聞き、今回試してみる事にしました。


耐久用は特注という形になり、パッケージにも特注の文字が。 他のパッドと比較すると、多少値段が高いですが12時間持てば2セット分と同じなので、良いのではないでしょうか。 10インチ、12インチともに2ポット/4ポット用がラインナップされています。 うちのレーシングカーは10インチ/2ポットなのでそちらを使用。


写真ではちょっと解りにくいのですが、2つのパッドの表面が少し違うのが解るでしょうか? 左は耐久用なのですが、このARCフォースにはストリート用とスポーツ用がラインナップされており、右はそのスポーツ用です。 今回、丁度私(津久井)のミニのパッドが終わりそうでしたので、一緒に試して見る事にしました。 スポーツ用パッドについては、また別ページで紹介したいと思います。


さて、実際に耐久で使用してみたインプレッションなのですが、今回ローターは新品に交換していなく、当りがキッチリ出るまでは効きが弱く感じました。 「かなり温まるまで効きが弱いかな」という感じと「冷めるのが速い」という意見も。 セーフティカーが入っている間に冷めてしまい、効きが弱くなったと感じる状況でした。 しかし、ローターと完全に当たりが出てからは、中々のパフォーマンスを見せてくれました。 初期からジックリと効き、コントロールのしやすいパッドですね。 当たりが完全に出てしまえば、急激に冷めるという感じもなく、良かったと思います。 また、普段だとブレーキのタレが出てくる耐久の後半でも、あまりパフォーマンスの劣化を感じませんでした。 ラストの12時間目に私(津久井)が乗っていたのですが、それほど劣化も感じませんでした。 気温や路面のコンディション等によっても一概に言えませんが、良かったと思います。 また、耐久性も高く、8時間の時点で残量確認しましたが、全然問題なし。 最終的に12時間交換無しで走りきる事が出来ました。


そして、こちらが12時間走りきった後のパッドです。 残量約4mmといったところでしょうか。


パッドを取り外してみると、流石に過酷なレースを走った後であり、表面は荒れていますね。 また、赤丸の部分等に細かいクラックも見られますが、12時間走った後としては良いのではないでしょうか。 実際、ローターも新品に交換して使用していれば、もう少しフーリングも違うかもしれません。 しかし、パッドを交換せずに走りきれたのは大きいですね。 パッド交換で5分くらいはロスしますから。 他メーカーと完全比較出来ている訳では無いですが、今回使用した感じでは、ドライバーの評価は良かったです。 また、スポーツの方の使用も楽しみになりました。 そちらは、もう少しお待ち下さい。