クロスミッションの中で、よく使われる物がミニスペアーズ製の物。 ストレートカットの名前の通り、ギアの歯は真っ直ぐに当たる様に切られており、エンジンからの駆動をロスする事なく伝える事が出来る。 また、クロスレシオ(各ギアの比率が近くなる)になる事で、2速3速の繋がりも良く、2速から3速へのシフトアップで回転落ちも少ないので、パワーバンドを有効に使え、鋭い加速を行う事が可能。 しかし、デメリットもあり、ストレートカットの為に各ギアの当たりが強く、ギアの唸り音が出てしまう。 特にアクセルを抜いた状態の音は、知らない人が聞けば壊れている?と思うような音となる。 逆に加速時は「キーン」といった音がカッコ良かったりするのですが・・。 一番大きなデメリットとしては、高速走行が辛くなるという事。 クロスミッションだけで考えると4速のギア比はノーマルと一緒ですが、クロスミッションを有効に使うにはファイナルギアを3.6以上にしないと意味がありません。 3.64のファイナルギアで高速走行を行うと100km/hで走るには4000rpm回す必要があります。 さすがに長時間の高速走行はツライです。 しかし、そのデメリットを補う程の強烈な加速感は最高です。

クロスミッションは、ミッションだけでは本来の力を発揮出来ません。 ファイナルギアの選択や、エンジンチューニングとのバランスが重要となってきます。