ミニの世界でハイグリップ・タイヤと言えば、このタイヤと言えるくらい現在では最強のタイヤ。 写真は10インチ用のもので、10インチ用が032R、12インチ用が038R(パターンは違う)と2種類がある。 グリップはまさしく最高レベルで、同じ車でも032Rに履き替えるだけで、筑波サーキットではラップタイムが2秒違うくらいグリップする。 これだけハイグリップでありながら滑り出しも穏やかでコントールしやすい。 グリップが良いという事は必然的に制動の限界も高くなり、ハードブレーキングでもロックしづらいというメリットもある。 また、タイヤに角が無く全体に丸いフォルムのお陰で、減ってきても轍にステアリングを取られる事も無い。 一般的に、この手のハイグリップ・タイヤは雨には弱いと思われている方も多いが、実際は雨でも最強であり、一般タイヤの比では無いくらいグリップする。 しかし、デメリットもあり、コンパウンドが柔らかいので、通常のタイヤと比べると減りは早く(使い方にもよるが半年〜1年)なる。 また、柔らかい分、小石を拾ってしまいパチパチとフェンダーに当たる事、ロードノイズが大きいという点もある。 概観上では、近代的なパターンになってしまう為、オールド・ミニに似合わないというのもデメリット? 雨には間違いなく強いが、雪(氷)には最高に弱い。 しかし、デメリットを補うだけのパフォーマンスはあり、サーキットでラップタイムを縮めたい、スポーツ走行を楽しみたいと言う人には、間違いなくお勧めのタイヤである。