ミニに興味のある方、乗っている方なら一度はLCBという言葉を
聞いた事があると思います。
LCBとは何かと言うと、簡単に言えばタコ足の事。
Long Center Branchの略で中央の長い枝状の物という意味です。
では、実際に写真で見てみましょう。
 




LCBというと、「早く走るために付ける物」と思われている方も多いと思います。
確かに、排気効率を上げる為には必要な物。
しかし、LCBを入れるメリットはそれだけではないのです。
下の写真をご覧下さい。
 
 
これは、インジェクションのミニのノーマル排気管(ダウンパイプ)です。
赤丸で囲んである部分が、網状になっているのが解るでしょうか?
ノーマルは、この網の中がジャバラになっています。
インジェクション車は、マフラーをゴムで吊っていますのでどうしても揺れてしまう。
その揺れを吸収する為にジャバラになっているのです。
ところが、そこに問題が発生してしまうのです。
下の写真は、その網状の部分の下側の写真です。
 
 
網が破れ中のジャバラが見えています。
さらに良く見ると、ジャバラにも穴が開いてしまっています。
何故こうなってしまうかと言うと、取り付けた時の高さの問題。
この網の位置が一番低くなってしまい、どうしても地面に擦り易くなってしまう。
結果、網が破れ、最悪はジャバラの部分からザックリと裂けてしまいます。
ここが裂けると当然垂れ下がる形になりますので、地面に刺さってしまう事も。
そうなると大変。
走っている車のマフラーが地面に刺さる訳ですから、取り付け部分に大きな負荷が。
フレームが歪んでしまう事もあるのです。




ノーマルのダウンパイプに交換したのでは、いつかは同じ結果に。
そこで登場するのがLCB。
LCBにはジャバラの部分は無く、下に下がる心配もありません。
また、エンジンから降りてくる部分の長さも違い、ノーマルより上に付くのです。
下の写真の左がLCB、右がノーマルです。
 
 
2枚の写真を見比べて、高さの違いが解りますか?
左のLCBの方がボディに近く、地面とのクリアランスも大きいですよね。
たったこれだけの違いですが、以外と擦らなくなるのです。
もちろん、メリットはそれだけではありません。
排気の効率が良くなりますので、当然エンジンにも優しい。
効率良くガソリンを送り、効率良く排気ガスを抜いた方が良いのです。
インジェクション車に乗られている方、一度下を覗いて見て下さい。
網の部分が破けていませんか?
破ける前、裂ける前に交換するのがBEST。
LCBに交換し、マフラーをステーで固定するのが良い方法です。
金額的にも安く済みますしね。(ノーマルのダウンパイプは高いです。)
また、インジェクション車に限らずキャブ車でも同じ。
効率が良くて悪い事はありません。
網が破けていたり、ぶつけてパイプが潰れている方、是非LCBをお勧めします。

ミニ屋Aiフラジル