ステアリングを切った時、レスポンスが悪かったり、
変な音が出たりしていませんか?
また、高速からのブレーキング時に、車がよじれる感じがしませんか?
最近、この様な症状のミニが増えています。
原因は、サブフレームを止めているゴムマウントの劣化。
では、簡単に劣化を見分ける方法を紹介しましょう。

ボンネットを開け、止まっている状態で、
ステアリングを左右に切ってみて下さい。
その時に、下の写真の赤矢印の方向にエンジンが動いていませんか?
正常な状態では、エンジンが左右に動く事はありません。



もし、動いている様なら、下の写真の場所をチェック。
左の写真の赤丸の部分のアップが右の写真。
正確には、エンジンルームの左右にありますが、片側でチェックすればOK。
右の写真の赤丸の中にボルトがありますが、これがサブフレームを止めているボルト。
ステアリングを切ってエンジンが動いている場合、このボルトの部分が左右に動いているはず。



では、何故ボルトが動いてしまうか説明しましょう。
ミニのエンジンは、サブフレームに固定され、そのフレームが
ボディに固定される形となっています。
フレームをボディに固定するのには、ゴムブッシュが間に挟まれています。
そのゴムブッシュが劣化し、潰れてしまう為に隙間が出来てしまうのです。
その隙間が出来る事によって、フレーム全体が動いてしまうのです。
下の写真は、外したフレームのアップです。
青と赤に色が付いているのがゴムブッシュ。
このゴムブッシュをフレームマウントと言います。



ステアリングを切って、フレームが動いてしまうので、
フレームが動いてからタイヤが動く形となってしまいます。
それがレスポンスの悪化や異音となって現れてくるのです。
マウントはこの部分だけでなく、下の図に示す場所に付いています。
緑のマウントは前側、オレンジが後ろ側です。
もちろん、この前後のマウントも劣化するのです。



このマウントにも強化パーツが出ています。
金属製のものや、ゴムでも固い強化ゴムの物などがあります。
もとろん、劣化している場合、ノマールのマウントでも交換するだけで
全然シャキッとしたステアリングにはなります。
金属製の物は一番しっかりした感じにはなりますが、エンジンの振動が直接
伝わってくる感じになります。
また、時々増し締めをしてあげないと、緩んで音が出る場合などもあります。
強化ゴムの場合、振動はそれほどきにならず、ノマールよりしっかりとした感じになります。
ノーマル、強化ゴム、金属を選択するには、走り方やミニの使い方によって変わってきます。
各パーツの詳細は、「試してみました」コーナーで紹介したいと思います。
あなたのミニのマウントは大丈夫ですか?
簡単にチェック出来ますから、是非確認してみて下さい。
もし動いていたら、早めに処置する事をお勧めします。
フレームが動いてしまって良い事は何もありませんから。

ミニ屋Aiフラジル