読んで字のごとく車を洗う事。
普段、洗車をしていると思いますが、それだけでは足らない事や、どうしたらイイのか解らない事もあると思います。
ここでは普通の洗車から1歩踏み込んだ洗車を紹介していきたいと思います。
是非、みなさんも実行してみて下さい。

また、ミニは洗車機に入れないようにしましょう。
水圧が高いので、室内等に水が入ってしまう場合があります。
大事なミニですから、手で洗ってあげましょう。

1.ルーフモールの下

ルーフのモールの下側は汚れが溜まり易い場所です。
汚れが溜まったままにしておくと、汚れが水分を含み錆の温床になります。
年に1度くらいはモールを外し、きれいにしましょう。
モールを外す時は、モールを割らない様に注意しましょう。


ちなみに下の写真は、ルーフに錆が出てきている状態です。
表面まで錆があるのが解りますか?


さらに、この状態で塗装を落としたのが下の写真。
表面にはそれ程出ていない錆も、中ではこんなに進んでいます。


モールを外し、清掃したからといって完全に錆防止出来るわけではありませんが、
清掃&ワックスがけしておくことで、多少は錆防止になります。
また、錆が発生している場合には、錆の部分をワイヤーブラシでこすり、
CRCをかけておけば錆の進行を遅らせる事が出来ます。
CRCを吹いて一晩おいてからタッチアップしておけば良いでしょう。



2.ボンネット下

ボンネットを開けた下側の雨どいです。
この部分も汚れが溜まり易い場所です。
ゴムのウエザーストリップは簡単に外れますので、清掃後ワックスをかけましょう。
ウエザーストリップはアーマーオール(ゴム製品等の保護剤)で拭いておくと、
ゴムの劣化を防げます。



3.クォーターウインドウ

これは、開閉式のクォーターウインドウの場合ですが、ウインドウを開けた下側も錆が発生し易い場所です。
ここは、水はけが悪く、汚れも溜まり易いので、比較的に錆が発生している場合が多いです。
洗車時には、開けて内側も清掃しましょう。
また、年に1度くらいはウエザーストリップを外して清掃しましょう。
ウエザーを外すと思いのほか汚れてる事に気付くと思います。



4.トランク

トランクの内側も汚れるポイントです。
フードの裏側はもちろん、車体側も清掃しましょう。
ワックスをかける時も面倒くさがらずにトランクを開け、中もワックスがけしましょう。



5.ドア水抜き穴

意外と知らない方も多いと思いますが、ミニのドアには水を抜く為の穴が開いています。
上の写真の矢印の所2箇所です。
ガラスなどを伝わってドアの中に入った水は、この穴から外に抜ける仕組みになっています。
ところが、ゴミなどで穴が詰まってしまうと、中の水が抜けなくなってしまいます。
結果、内部からドアが錆びてしまうのです。
よくドアの下の方が錆びている車を見かけますが、この穴が詰まってしまっている可能性大。
洗車の時は確認し、詰まっているようでしたら割り箸などで突いてゴミを取り除きましょう。
穴にCRCなどを吹きかけておくのも効果的です。



6.バッテリーBOX

洗車時、時々でいいですからバッテリーを降ろし、バッテリーBOX内も清掃しましょう。
意外と汚れているので驚くはず。
また、バッテリーから希硫酸が揮発し、粉を吹いている様な状態になっている車も多いです。
この粉をそのままにしていると、バッテリー端子の接触不良や、塗装が剥がれたりしてしまいます。
粉を吹いている様な場合はそのままにせず、しっかり清掃しましょう。
バッテリーをドライバッテリーに換えると粉を吹かなくなりますので、
寿命が近い方は換えてみるのもいいかもしれません。
ドライバッテリーは重量も軽くていいですよ。



7.レンズ内の清掃

時々で結構です。
レンズカバーを外し、内部を清掃しましょう。
湿気が中にこもり、レンズが曇っていませんか?
外し方は簡単です。
フロントが左の写真の矢印2箇所、リアが右の写真の矢印3箇所にプラスネジがあります。
それぞれネジを外すとカバーを外せます。
レンズカバーの裏はもちろん、電球も外して清掃しましょう。
汚れで接触不良となり、点灯しない場合もあるのです。
普段から清掃しておけば、接触不良も防げますから。



洗車後は車を動かし、内部に入った水分を切るのを忘れずに。
意外と、色々な所に水は入り込んでいます。
洗車は、見た目をきれいにするだけではなく、
汚れを落としワックスをかける事で錆防止にもなります。
表面だけきれいにするのではなく、きちんとした手入れをする事で、
5年、10年後に錆の少ない状態を保持しましょう。
今、錆があるからとあきらめずに、CRCをかけるなどして、少しでも進行を遅らせましょう。
錆は放っておくとドンドン広がりますから。

1.WAXは薄く延ばす

ワックスは、厚塗りしても意味がありません。
薄くムラなく塗り、拭き取るのが基本です。
ワックスを塗る際もそのまま塗るのではなく、スポンジに水を含ませてあげましょう。
こうする事でワックスの延びが良くなり、ムラなく塗る事が出来ます。
また、スポンジに水を含ますだけでなく、ワックスの缶に水をいれてあげてもOKです。



2.WAXがけの方向

これは確実なデータがある訳ではないのですが、ワックスをかける時に
水の流れる方向に合わせてワックスがけしています。
雑誌等でも、「この方向がいい」とか色々な話しがありますが、私たちの経験では
上の写真の方向がいいような気がします。
これが絶対という方法はありませんので、参考にして頂いて、
みなさんも色々と試してみて下さい。



3.WAXの種類

私たちは、シュアラスターのワックスを使用しています。(写真左)
もっと安いワックスも出ているのですが、拭き取った後のしっとりとした艶や
滑らかさでは、シュアラスターが良いと思います。
ちょっと値段は高いですが、一度使ってみて下さい。
柔らかい感じの質感が出て、いいと思いますよ。

また、水垢落としもシュアラスターを使用しています。(写真右)
水垢落としは、ワックスがけでは取れない水垢を落とすものです。
ボディカラーに合わせて、濃い色用と白用があるので、
買われる時は注意して下さい。



ワックスは、錆効果もありますし、当然水を弾くので汚れや水垢も付きにくくなります。
また、塗装面の保護にも役立っているのです。
ただ洗車して終わりという事でなく、ワックスがけも行いましょう。
汚れが酷くなってからでは、水垢落としも大変ですから。
それと、ワックスがけは必ず洗車直後に行いましょう。
埃が付いた状態でワックスをかけると、塗装に傷を付けてしまいます。
また、夏場など日差しの強い時にはワックスが焼けてしまうので、朝夕の涼しい時に行いましょう。
屋根を塗ったら拭き取って、次はボンネットというように
部分ごとに塗っていくようにした方が焼け防止になります。

簡単に洗車といっても、これだけの注意点があるのです。
もちろん、この他にも気を付ける部分はありますが、上記の事だけでも実行してみましょう。
あなたの想像以上に汚れや錆がありビックリするかもしれません。
汚れや錆を放置するのではなく、きちんと処置する事で、後々にボディ状態が変わってくると思います。
汚れているミニより、きれいなミニがいいですよね?

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