オリジナルの850ccエンジンは、パワーこそ34馬力(インジェクション・クーパーは62馬力)しかないが、3.7というファイナルギア(インジェクションは3.2。数字が大きい程加速重視となる)によってギアのつながりが良く、3000rpmから5000rpmをキープすると、想像以上にキビキビ走る。 上り坂であっても3速でグイグイ登って行くので、「これで850cc?」と思う方も多いでしょう。 ブレーキは4輪ドラムブレーキですが、制動力は十分。 フェードさえ気を付ければ不満はない。 ダイレクト・ミッションは少しだけ慣れが必要ですが、ちょっとだけ慣れれば大丈夫。 ローはノンシンクロだが、ギア比の高さもあり、完全停止以外はローを使わなくてもOK。 ハンドルを握り、ダイレクト・ミッションを操作しているとゆったりとした気分になり、飛ばそうという気はおきない。 時間の経過がゆっくりと感じる車である。



オリジナル850ccエンジンは、パワーこそないですが、それが逆に壊れる気がしない。 水、オイルの管理さえしっかりとしてあげれば、何処まででも行ける。 それぐらいバランスが良く、「本来のミニのエンジンだなぁ。」と実感出来る。 エンジンから直接生えていると言ってもいいダイレクト・ミッション。 シフト操作の時は「よっこいしょ。」という感じになるが、飛ばす気になれば、素早い操作も可能。 慣れてしまえば、普通のシフトと同じ様に操作出来る。


リアシートを倒せばフラットなラゲッジスペースが出来る。 これだけのスペースがあればかなり大きな荷物を積むことも可能。 想像以上に使い勝手が良い。 カントリーマンを維持する上で、気を使いたいのが木枠の手入れ。 雨天で使用するしないに関わらず、出来れば半年に一度はニスを塗りたい。 一度腐らせてしまうと、その後が大変。 屋根付き駐車場や、車庫があればベストだが、普段の手入れが一番重要。 雨天使用後は、出来るだけ車を走らせ、水分を飛ばすように心がけたい。



緑の中を空気の変化を感じながらゆっくりと走る。 気温が変り、匂いが変り、景色が変る。 そういった変化を肌で感じながら、ゆっくりとドライブ、そういう気分にさせてくれる。 想像以上に良く走り、普段のメンテナンスさえしっかり行っていれば、運転している人が疲れない限り何処まででも行ける気になる。 まさしく「壊れる気がしない。」 せわしい日常を忘れさせてくれる、そんな1台。 ドライブ、遊び、買い物にと、どんどん使いこなしたい。