1990y ROVER MINI 1000 MAYFAIR LIGHT TUNING

バランスがいい
850ccエンジンからスタートしたミニは、後に1000cc、そして1300ccと進化していくのですが、エンジン・サスペンション等のトータルバランスが優れているのはミニ1000であると思っています。 そんなミニ1000をより乗って走って楽しめる、そんな内容でチューニングしているのがこの車両。 少しだけパワーアップしたエンジンにしっかりと手を入れた足回り、本当に「これ楽しい!」と言える仕様に仕立て上げています。 ここではトータル的なインプレッションを紹介しますので、車両の詳しい内容については「在庫車リスト」の「ROVER MINI 1000 MAYFAIR」をご覧ください。 それでは、ミニ1000チューニングのレポートを紹介したいと思います。

COOPERのイメージ
MK−I/IIの時代に作られていたスタンダード・クーパー。 初期の997cc、そして998ccへと進化していったエンジンのフィーリングは素晴らしく、クーパーSほどのパワーは出ていませんが低回転からスムーズに、そして気持ちよく吹けあがるパワーユニットです。 そんなクーパーのパワーユニットに近づくようチューニングしているこの車両のエンジン。 そのフィーリングはまさに楽しいの一言。
キレの良さ、パワーバランス、トルクの出方、吹けあがりなど、本当に気持ちのよいエンジンに仕立てています。 ノーマルのスタンダードなミニ1000のエンジンも良いエンジンなのですが、「もう少しパワーがあったら・・」「吹け上がりが少しだけ軽ければ・・」というような少し贅沢な悩みを解決しているパワーユニットは、ハイカム、チューニングヘッド、SUツインキャブ等でセットアップし、さらにキッチリとフルオーバーホールを行いました。 まだ慣らし運転の段階ですが、音・フィーリングともにすこぶる気持ちよいエンジンに仕上がっていると思います。 アクセルを踏みたくなる、まさにそんな仕様のパワーユニット。 かなりクーパーに近いイメージだと思います。 3.44というミニ1000のファイナルギアとの相性もバッチリで、街中、峠、長距離ドライブでもストレス無く、そして踏み込めばギアのつながりも良く加速していく。 それでいて扱いにくさも無く毎日気軽に使える、まさに理想のようなパワーユニット。 このフィーリングと音が文章では伝えられないのが残念です。

走ることが楽しい
本来ミニ1000はエンジンと足回りのバンスのとれた車なのですが、少し手を加えパワーアップし気持ちよく仕上がったエンジンを活かすためにキッチリセットアップした足回りは、ミニ本来の楽しさをより強調できる仕上がりです。 ステアリングを切ると瞬時に車が向きを変えグイグイと曲がっていく、ただでさえよく曲がるミニが「まだこんなに面白くなるの?」と思えるようなセットアップです。 それでいて硬すぎず粘りがあり、コントロールのしやすい良い足回りです。 現在は普通のラジアルタイヤを履いていますが、タイヤグリップに負けないパワーと足回りに仕上げていますので、ハイグリップタイヤを履いてもより楽しめると思います。 10インチDSIK、ネガキャン、前後スタビライザー、オーリンズショック、贅沢に仕立てた走りを是非堪能してもらいたいものです。

足回りとエンジンパワーのバランスは抜群。 ただでさえ面白いミニが何倍にも面白く感じることが出来るミニ1000です。 キーを捻りエンジンをかけた瞬間からワクワクできる、そんな音と雰囲気がたまりません。 軽くアクセルをあおるとグワッと気持ちよく反応し、良い音を奏でるエグゾースト。 走れば気持ちよく曲がり止まる足回り。 発進から高回転までストレスなく、そして気持ちよく走れることは間違いないでしょう。 限りなくスタンダード・クーパーに近く、いや、それ以上に楽しく走ることが出来るミニ1000。 ぜひ今現在ミニ1000に乗っている肩にも参考にして頂きたい車両です。