フロント・サスペンションは、主にタイヤが上下に動き衝撃吸収と、左右に動き舵取りの役目をしている。 サスペンション機構がスムーズに上下左右に動く様に、人間の関節と同じ役目をしているのがボール・ジョイント。 下の写真、赤丸の中の2箇所に付いている。 |
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ボール・ジョイントは、その名が示す通り、ボール型のジョイント。 ボール部分がフリーに動く事によって、サスペンションは動く。 下の2枚の写真が、ボール・ジョイントの中身のボールの部分。 銀色の受け皿に黒い方のボールの部分が当たり、可動する様になっている。 |
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通常、ボール・ジョイントの内部はグリスで満たされており、ボール部分の磨耗を防止している。 しかし、いくらグリスが入っているとはいえ、可動しているうちに少しずつボール、そして受け皿部分が磨耗してくる。 磨耗が進むと隙間が出来てしまい、サスペンションのガタとして現れる。 ボールと受け皿の隙間は、薄い金属板によって調整されており、磨耗した分、金属板を抜く事によって調整が可能。 しかし、磨耗が酷い場合や、編磨耗してしまった場合などは調整が不可となり、ボール・ジョイントの交換が必要となる。 また、何度か調整し、金属板が無くなった場合も交換となる。 ボール・ジョイントは、2万kmほど走行すると調整が必要。 また、1度調整を行いトータルで4万km走行くらいで交換となる。 ボール・ジョイントの編磨耗を防止するにはグリスアップが重要。 また、ボール・ジョイントにガタがある状態で走っていると、タイヤが揺れた状態で回転する事になり、「ハブ・ベアリング」や「ドライブシャフト」を傷める事になるので、ガタが有る場合は早めの調整をしたい。 |
ボール・ジョイント寿命![]() ![]() |