ガラス・ストッパー

写真のような形をしたパーツ、これは一体何でしょうか? 名前から創造が付いてしまいそうな物ですが、私自信も「へぇ〜」となったパーツですので、是非ここで紹介したいと思い取り上げてみました。 それでは、どんな「へぇ〜」なのか紹介しましょう。

MK−I、IIなどのオールド・ミニや、バン、ピックアップといったミニ達は、ドアガラスはスライド式になっています。 つまり、家の障子戸と一緒で左右にスライドしてガラスを開けるようになっていました。 これは、そもそも、狭いミニの室内を少しでも広く使うために、ドアの内側を極限まで削り、結果室内は広くなったのですが、ガラスが下に下りるスペースが無くなってしました。 それを解消する為に、引き違いで開くスライド・ガラスが採用されていました。 しかし、このスライド方式にもちょっとした弱点がありました。



左の写真、少し見え難いと思いますが、赤丸で囲んだ中、2本の溝の中にガラスは入っており、その中をスライドして動くようになっています。 ガラスの固定は、何箇所かに穴があり、そこにロックが引っ掛かって止まるようになっているのですが、中間地点でガラスを止めたいときは、この溝の中の圧力?だけで、抑えられている形となるのです。 ここで、その弱点といいますか、問題となる点は、下の溝の部分(レール)が痛んでくるとガラスを押さえる力が弱くなってしまい、軽く動いてしまうという事。(もちろん、それだけではありませんが) つまり、ガラスの移動がスカスカになってしまうのです。 そうなると、振動の多いミニですから、走っているとガラスが勝手に動く。 ロックの位置で止まっている時はいいですが、ガラスを好きな位置であけておく事が出来なくなってしまう・・。 そこで登場するのが、下記のパーツです。



もう、ここまで書いて、この形状で創造が付いてしまうのでしょうが、そこは最後までお付き合い下さい。 このパーツ、かなりマニアなパーツであり、中々目にする事は無いと思います。 では、ご想像通りの使い方は下に。



はい、想像通り、ガラスとガラスの間に挟み、ガラスが動かないようにする為のもの。 初めてこれを聞いたとき、私は「へぇ〜」と思いました。 確かに緩くなって動いてしまうのなら、何かを挟めばイイ訳ですが、その為のパーツがある事にビックリ。 そして、多分間違い無いと思ったのが、このパーツをガラスから外すときに引っ張りやすくする為か、無くさないようにする為に紐等を通す為の穴が開いている事。 たかが、コレだけのパーツなのに・・・と思いましたね。 日本人であれば、痛んで緩くなるのなら、痛まない物を開発すれば・・となるか、交換という発想になる気がするのですが、こういう発想はイギリス人ならではなのでしょうか。 私的には、かなり「へぇ〜」な出来事でした。