以前、仕事中の中で「COOPER−S仕上げ中」として紹介した1964年製のAUSTIN COOPER 1275S。 ボディ状態の良さからハーフ・レストアを行う予定でした。 しかし、「折角仕上げるんだし・・」という話しもあり、どうせレストアを行うならと言う事で、ビッチリとフル・レストアを行う事となりました。 これ以上無いくらい手間と気を使い仕上げていきます。 ここでは長期連載となると思いますが、その作業について紹介したいと思います。

COOPER−S仕上げ中」コーナーでは、外せるパーツを外し、板金作業に入る手前まで紹介しました。 いよいよ板金作業へと進んでいきます。


いきなりですが、写真のような状態になっています。 フェンダーやフロントパネルは錆もそれ程ひどくはなかったのですが、フェンダーの後ろ側の接合部、そして中の部分にも錆があった為、全てパネルを剥がし処置する事にしました。 この状態で見ると、エンジンやフレームの搭載位置関係が良く解ります。


下の写真は、左右フェンダー後端の接合部、そして外したフロントパネルです。 見た目ほど錆は酷くありませんが、こだわって仕上げる為にここまで剥がしています。 また、フロントパネルも補修可能ですが、折角外したのですから新しい物と交換します。


続いてエンジンが降ろされました。 フレームとボディの位置関係がさらに良く解ると思います。 もちろん、最終的にフレームも落として仕上げる事となります。


細かい部分を見てみましょう。 まずバルクヘッドの部分。 ここはどうしてもフルードやガソリンによって塗装がやられている車がほとんど。 もちろんビッチリ仕上げます。 また、左右インナーパネルもそれほど酷い状態ではありません。


続いてリア。 リアではスカート部分、そしてスカートの合わせ目に錆があった為、スカートは交換する事にしました。 写真はスカート、トランクの後端部を切断した状態です。 もちろん、この後フレームも落として作業を行います。


作業は進み、リアのフレームは落とされました。 この状態でリアスカートの取り付け等を行っていきます。


ドアスキンに隠れて見えにくいと思いますが、リアスカート部の取り付けは完了。 ちなみに、バッテリーBOXには腐食があったので、新品に交換しています。

今回は、ここまでです。 作業は少しずつ、そして確実に進めていきますので、中々更新出来ないと思いますが、それでも進み次第紹介したいと思います。 次回更新を楽しみにしていて下さい。 驚くような仕上がりにしたいと思います。