850チューニングレポート

さて、前回問題が発生といっていた部分ですが、それは下の写真の赤矢印の部分。 クラッチハウジング部のパイロットギアとアイドルギアのベアリングが取れません。 完全に食い込んでおり、これがどうやっても外れない。 まいったなぁ。


一日がかりになっちゃいましたが、やっと取れました。 左がアイドルギアのベアリング新旧、右がパイロットギアベアリングのレース新旧です。


新しいベアリングをクラッチハウジングに組み込みました。 ついでにハウジングのガスケットも接着です。


さくさくと作業を進めましょう。 タイミングカバーやプレート、ミッションケースにもガスケットを張り合わせ組み立ての準備を進めます。


こちらはデフのアウトプットフランジ。 オリジナルのラバーカップリングのジョイント部分です。 高年式のミニのインナージョイントにあたる部分ですね。 こちらをデフに組み付け。


今回、クランクシャフトは超レアパーツであるスペシャルチューニングのクランクを使用します。 まず、ブロックに仮組し、クリアランス等を計測。


ピストンも仮組し、簡易的にシリンダー容量も計測。 面研したシリンダーとヘッドを合わせ圧縮比を調整しています。


再度バラし、いよいよ本組に入ります。 まずはピストン。 今回ピストンに問題は無く、そのまま再使用します。 ピストンリングは新品に交換。 やはり850ccのピストンは小さいですね。


クランクメタル、コンロッドメタル、スラストメタルの各メタル類、そしてピストンリングは新品に交換。 写真はコンロッドメタルを組んでいるところ。


まず、クランクをブロックに組みつけていきます。 スラストメタルは新品に交換。


ピストンリングに組み付けペーストを塗り、コンプレッサーを使ってシリンダーに組み付け。 これを4気等分行います。


続いてコンロッドとクランクを連結。 規定トルクで締め付けて固定。


クランク、ピストン、コンロッドの組み付けが終了したところで、カムを取り付けていきます。 今回選択したのはキャブクーパー純正カム。 それに合わせ、オイルポンプも変更。 ハイキャパシティのポンプを選択しました。


さあ、ある程度ブロック本体が形になりました。 次回はブロックと前述のミッションと合体、ヘッドの組み付けを行います。 PART−4をお待ち下さい。