レジストリ&ゼッケンペイント

ラリー仕様で仕立てている雰囲気の良いモーリス・クーパーのMK−Tを、今回さらに手を加えてABJ44Bをベースにさらに手を加えて仕立てております。 今、手を加えているのがドアのゼッケンサークルをカッティングシートからペイントに変更、そこにゼッケンナンバーをペイント、そしてボンネットのレジストリナンバーをカッティングシートからペイントに変更といった作業です。 単純には「カッティングシートをはがしてペイントすればいいんでしょ?」と思われる方も多いかと思います。 しかし、ここには意外な苦労も多いんですよ。 ぜひ、楽しく、また参考にご覧ください。

現在のカッティングシートの様子。 何年もこの状態できており、写真ではわかりませんがかなりヤレてきています。 また、シートの為に文字とドアは真っ白でちょっと雰囲気も出にくいんですよね。 それでは、作業に入りましょう。


まずはパソコンにてベースとなる文字を作成、プリントアウト。 文字にすると1行なんですが、これが大変といいますか、ここが一番の肝かもしれません。 文字の雰囲気は書体で決まってしまいますので、車の雰囲気にあった書体を探すところからはじまります。 特にゼッケンの「52」ですが、なかなかこの形で太目の文字ってないんですよ・・。 あれじゃない、これじゃないと印刷を繰り返し、やっと雰囲気の合う書体を見つけました。 あとは寸法を決めて拡大・縮小コピーの繰り返し。 寸法でイメージも変わってしまうので、気を使う部分でもあります。


まずはカッティングシートをはがし、ベースとなる部分をペイント。 白い部分はイングリッシュホワイトでペイントします。 1日良く乾燥させてその後に数字を入れるのですが、全体のバランスを仮で留めて確認。 この後に字を切り出し貼り付けテープにて輪郭をマスキングして文字をペイントしていきます。


文字をペイントして1日乾燥。 その後に丁寧に磨いて終了です。 やはりペイントで仕上げると色合いやツヤなど、写真では伝わりにくいかもしれませんが違いますね。 全体としてはイメージどおりに仕上がったと思います。 雰囲気、よくなったと思いません? ボンネットのレジストリやクーパーライン、丸のゼッケンサークルなどイメージ変更には面白いですよね。 この辺のバランスは永年の経験とイメージでしょうか。 興味のある方、ぜひご相談ください。 色々な方法がありますので。


おまけ

今回の車輌の完成にあわせ入れ替えでもう一台サークル&レジストリを入れていきます。 こちらは次回の仕事中で。