1071クーパーS レストア記

生産台数も少なく貴重・希少な1071クーパーSのフルレストア作業を行なっております。 ボディはもちろん、内外装、各メッキパーツ、エンジンフルオーバーホール、機関オーバーホールと、フルに手を入れての作業です。 今回、その作業の詳細を紹介したいと思います。 それでは各内容をじっくりとご覧ください。

もともとのコンディションもご覧いただくように悪くはありませんでした。 過去にレストアを行われており、レストア仕立てという状況ではありませんが、ぱっと見た感じではトータル的にはグッドなコンディションかと思います。 今回、オーナー様の要望によりフルレストア作業を行う事となりました。



まずはエンジン本体を降ろしてしまいます。 4031台しか生産されなかった貴重は1071ccのSユニットです。 こちらも全バラしてフルオーバーホールを行います。



まずはボディ編から紹介したいと思います。 ボディは全て外しドンガラ状態にての板金ペイント作業です。 現状を確認しながら外せるものを全て外していきます。 フロアなど、こうやって見ている限りそれほど悪くはない印象ですね。



ボディを裏返してフロア下などの作業を行ないやすくするために治具を作成。 フレームの取り付け部で固定する形になります。 このまま裏返す準備。



実際に治具に固定して傾けた状態で作業開始。 先ずはフロア下の塗装を剥がし、ボディの現況を確認していきます。


フロア下やタイヤハウス内など、塗装を剥いでいった状態が上記の写真です。 ところどころタイヤハウスなど過去のレストアは継ぎはぎされているのが解りますでしょうか? ぱっと見た目はきれいでしたが、鉄板の継ぎ方や継いだ後の処置があまり良くありませんね。 上からパテを盛って誤魔化しているような状態でした。 またパテの下は腐り鉄板がダメになっている箇所も多々あります。 あまり適当な補修だと、逆に手を入れていない方が後の処理はしやすかったりするのですよね。 まずはしっかり現状の確認です。


サブレームももちろんフルレストアを行います。 これから全バラして手を入れていきます。 1071Sにはハイドロはいない為、ラバーコーンのサスペンション回り&フレームになります。


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