チューニング編PART2です。
前回PART1で、エンジンを組み始める所まで紹介しました。
今回は、完成、そしてインプレッションを紹介します。

いよいよエンジンが形になりました。
まだ完成ではないですが・・。
ちなみに元エンジンは赤色なのですが、グリーンにペイントしています。




エンジンの左側です。
黒いカバーがタイミングチェーンのカバー。
中には、タイミングチェーン(今回ダブルに変更)、オイルポンプなどが入っています。
その上がウォーターポンプ。
1年程前に新品を入れているので、今回は交換なしです。




そして右側。
まだクラッチが組んでいません。
これから中にクラッチが組み込まれます。




その組み込まれるクラッチ。
今回は、旧タイプに変更します。
左からウルトラライトのフライホイール、上が強化クラッチカバー、下がクラッチディスク。
普通であれば、旧タイプへの変更は必要ありません。
高回転まで回すなら、旧タイプが軽くてイイのです。
ただし、旧タイプにするとパーツ数が多く、金額的にはツライですが・・。

ここで一つ問題が。
JANSPEED製のインマニ&リンケージを使用しているのですが、
形が少し変わりました。
そのままリンケージを付けると、アクセルワイヤーが真直ぐ通らない。
下の写真の青い四角の部分がケーブル固定の金具で、
赤い丸の部分にワイヤーが繋がります。
正面から見て、位置がこれだけずれているのです。
これは対策を考えないといけません。

ついに組みあがりました。
まずは搭載された姿から。

比較で、右に元の姿を載せています。


どうですか?
大分スッキリしたでしょう?
今回は、エアコンも取り外し、ブレーキサーボも外してしまっています。
これだけスッキリしていると整備も楽ですね。




左側のサーボを外した部分です。
マスターシリンダーをタンデムの物に変更しています。
サーキット走行などでは、サーボが無い方がブレーキコントロールはやりやすいですね。
踏んだだけ効くという感じです。
特に街乗りでも不安はないですね。




そして、問題のあったリンケージ。
赤丸の中の様に、ステーを溶接してオフセットしました。
これでケーブルも真直ぐに通ります。
力がかかる場所ではないので、強度的には大丈夫でしょう。
また、リターンスプリングが弱く、1本追加しています。




実は、ここでもう一つ問題が発生。
リンケージの形による事なのですが、アクセル全開でも開ききらないのです。
ペダルを目一杯上にしてもダメ。
キャブは9割ぐらいまでしか開かない。
しかもペダルが上過ぎて、ヒール&トゥも出来ない状態です。
さすがにこのままでは乗りにくいので、クイックペダルを入れることとなりました。
下は、そのペダルです。


ペダルの開度を調整し、今度はバッチリです。
全開にする日が楽しみですね。
それと、サーボを取り外したので、ブレーキペダルも変わっています。
ペダルの付け根、リンケージ部分の形が違うのです。




次はクラッチハウジング。
中は旧タイプに変更されています。
レリーズシリンダーの位置やアームが現行タイプと変わってきます。
また、コイルはWAKOシルバーコイルに変更しこの位置に取り付け。
プラグコードはウルトラです。
下にオイルクーラーのホースが見えます。




グリルを外し、正面からのカット。
オイルクーラーは純正(キャブクーパーの限定車には付いていました。)を外し、
モカール13段に変更しました。

完成後のインプレッションはというと、まず思ったより乗り易い。
2000rpmも回していれば大丈夫。
予想以上に下も使える感じです。
また、きちんとセッティングの出されたウェーバーは、とっても扱い易い。
気難しさはありません。
トルクもかなりあり、ギア比を上げたのもあり加速感は全然違います。
ギアの音はウルサイですけどね。
ただ、ここまでやると流石に発熱量はすごいようです。
朝・夕の寒い時間帯でも90℃は越えてしまいます。(サ−モは74℃)
今は手動スイッチを付け、FANは回しっぱなしの状態で乗っています。
FANさえ回していれば大丈夫なのですが・・。
コア増しや、アルミラジエターを入れた方がいいのかもしれません。
慣らしも終え、サーキット走行もしましたが、満足のいくエンジンに仕上がりました。
使用目的によっても組み方やパーツの選択も変わってきます。
しっかりとした計画を立てましょう。
また、ノーマルでもオーバーホールしたエンジンはいいものです。
きちんと当たりをだしたエンジンは別物ですね。
それにオーバーホールしてまで乗れるミニはいい車ですよね。


追記
今回選択したクロスミッションは、ギアの歯が硬くノーマルのシンクロは負けてしました。
今は、3速が入りにくい状態になってしまっています。
また近いうちに降ろさないといけないでしょう。
これがPART1でも書いた「頭を悩ませている」事。
早くも次の目標が出来てしまいました。