前回までに、ライレー、MK-I の板金を紹介しました。
今回は、もうちょっと深い板金を紹介したいと思います。
モデルは1971年製のMK-III です。
普段から足にも使っている車で、ルーフ等、錆びが出てきていました。
そのレストア風景を紹介していきたいと思います。
古い車はやはりボディが大事ですね。
皆さんも参考にして下さい。


まずは、現在の状態から紹介します。
全体の写真ですが、見た限りそれ程ひどくはなさそうです。
写真だと更にキレイに見えますね。
実車もキレイですが。




では部分的に見てみましょう。
今回の第一目的はルーフのレストアです。
そのルーフの写真から。

まずは、ルーフ上からの写真です。
ルーフの四隅は、表面まで錆びが浮いてきています。
ここは、汚れも溜まりやすく、錆びが発生し易い場所です。


そしてルーフの下側です。
こちらも所々錆びが出てきています。


どうですか?
30年も前の車ですから、この状態なら良い方ですよね。
国産車でも、30年も前の車がそのままの状態で残っているのは少ないですよね。


それと、もう一つ。
今回は、ルーフと左フェンダーも直します。
本当は全部やりたい所ですが、何せお金が・・・。
左フェンダーは、塗装の割れが所々でおきています。
下の写真で解りますか?


では、いよいよ板金に入ります。
まずは、塗装を剥がし錆びの状態を確認します。
まずはルーフ部分を。


表面は多少でも、塗装の下ではこれだけ錆びが発生しています。
そして、ルーフの下側の写真を続けてどうぞ。

上の写真の赤丸の中は、ドリルの跡です。
何故ここにドリルを使うかというと、
MK-I 〜 MK-III まではここに雨どい(ドリップレール)が付いていました。
それを取り除いた跡です。
雨どいの写真は、下に載せます。
赤丸の中が雨どいです。


下左の写真にある中2本が剥がした雨どい、外側2本は新品の物。
下右にアップの写真を。
見事なくらい錆びています。
まるで、遺跡から発掘された刀の様です。




続いてフェンダーを。
まずは塗装を剥離していきます。
銀色に見える部分は、塗装が剥がれ鉄板が出てきた部分です。




ここからは衝撃的的です。
最初は、フェンダーの耳の部分。
錆びにより穴が開いています。


続いてスカットルパネル(フェンダー後の3角の部分)にも穴が。


そして、フェンダーの裏側です。
ここも穴が開いていて、そこから中が見えてしまいます。
私も自分のミニが心配になってきました・・。


最後はドア下です。
ここも驚くほど錆びが発生していました。
剥ぐってみて、これほどだとは思いませんでしたね。

今回はここまで。
どうですか?
予想以上の錆びにびっくりした事でしょう。
このミニを毎日見ているだけに、ここまで錆びが進行しているとは思いませんでした。
ここからの続きはPART2で。

板金は、どこまで追求してやるかによって金額面でも大きく違ってきます。
しかし、しっかりとした板金は、やはり長く良い状態を保つ事ができます。
今回の作業もかなりこだわりを持って進めて行きたいと思っています。
必ずここまでの板金が必要ではないですが、皆さんの参考になればと思っています。
PART2からは、かなり高度な技術が必要となってきます。
特殊板金の意味はPRAT2で紹介します。
是非、次回を楽しみにしていて下さい。