Color : RacingGreen/OldEnglishWhite
Serial No : CCCXB2S1TOD000003

希少クーパー・カーの3号車のエンジン・ミッション・クラッチを、丁寧に分解フルオーバーホールを行いました。 まだまだ組みあがったばかりで慣らし運転の段階ですが、フィーリング、音ともに最高の仕上がりだと思います。 詳細コメント、写真はこれからまだ追加していきますので、もう少しお待ち下さい。 また、興味のある方、コンディションの良いチューニングカーに乗りたい方、是非お早めに問い合わせ下さい。


フォーミュラRについて

当時(1984年〜)クーパー・カー・コーの権利を持つポールハックスフォード社がミニクーパーの復刻モデルを計画。 1989年に998クーパーモデル(クーパー・カー・コー ミレア)、1293クーパーモデル(クーパー・カー・コー フォーミュラR)として約4年間に渡り製作をしました。 ミニメイフェアモデルをベースに、可能な限り1961年〜1971年モデルまでのオリジナル・クーパーに匹敵する様な内容で。英国内および日本国内で販売されました。 復刻版としてのポテンシャルの高さを随所にちりばめ、作成されました。

おもに変更点として、オリジナルのクーパー・カー・コーのペイント(ソリッドのレーシンググレーン)ワーク。 ツートンカラーのインテリアシート。 クーパーのロゴの入ったメーター類。 ツインタンクユニット。 ローズペダル?(CRホイール クーパー・カー・コー4.5J−10インチアルミホイール)。 4ポットキャリパー&ベンチレーテッドディスク。

パワーユニットとしては、チューニングヘッド、SUツインキャブレター、LCB、RC458エグゾースト、カムシャフト、+20オーバーサイズピストン、オイルクーラーなどをセットアップ。 さらにオプションとしてクロスミッション(ストレートカットorヘリカルカット)の4速or5速の選択など、かなりオリジナルクーパーに近い、またはそれ以上のポテンシャルを持った車輌としました。

また、現在998ミレア、1293フォーミュラRとも当時はかなり高価な車輌だった為に販売台数も多くはありませんでした。 当時メイフェアが2500ポンドに対して、998ミレアは10000ポンド、1293フォーミュラRは16000ポンドといった価格でした。 さらにオースチン・ローバーより後にキャブクーパーやジョンクーパー1300モデル参入、そしてクーパー・カー・コーの権利の問題等により少数生産で終わってしまったと思われます。

どちらにしても、今回紹介する車輌は1293フォーミュラRの3号車。 ボディのペイントの仕上げや丁寧さ、シートやインテリアトリムの作りの良さはさすがです。 あえて脱着・点検・分解・フルオーバーホールを行ったパワーユニットをみても、シリンダー回り、ヘッド回り、ギアBOXと丁寧に作りこまれていました。 期待通りの内容と認識しています。 車検証上の車名もミニではなく、またローバーでもなく、ミニクーパーと入っています。 ミニクーパーと記載されるのは、クーパー・カー・コーのミニだけです。

特別なミニ、特にレアなミニをお探しの方、いいですよ。 また速いですよ、このクーパーは!

現在、市販ベースのチューニングミニ(ジョンクーパー、チェンバレン、マーコス、ダウントン等)の中で比較しても、トータルでよりクーパーSに近い内容で丁寧にチューニング・セットアップされているコンプリートカー、フォーミュラRです。 実走60000kmのパワーユニットですが、内容の確認および点検も含めエンジン脱着・分解・点検・オーバーホールをしてみました。 結論から言って、材質・チューニングメニュー・創り込みと、かなり良く出来ています。 この内容であれば、当時は驚くようなプライス設定であったことも納得できます。 本当に良いですよ、このエンジン。 速いです。 乗りやすいです。 ただし、ある一定のレベル以上からは別物。 あくまでも時間をかけて車に慣れ親しんでいただければと思います。 現在のミニでクーパーS1275に一番近いチューニングミニです。






それではエンジン細部の詳細です。

まずは、フラットタイプのシリンダーヘッドはエグゾースト/インレットともにポートは大きく研磨。(クーパーカーコー独自) バルブ径からしてもSヘッドと比較しても遜色なく同様の内容です。 ビッグバルブすりあわせ、ガイド交換、シート修正、ステムシール入れ替え、カーボン除去、バルブWスプリング点検調整。

ブロックは、シリンダーボーリング&面研、スリーブ作成入れ替え、カムメタル入れ替え合わせ、ピストン点検&ピストンリング交換、クランク及びコンロッド点検、クランク及びコンロッドメタル(+010)交換、スラストメタル(STD)交換、ケントカム286へ変更、ハイキャパオイルポンプ交換、ライトウエイトバルブリフター交換、あくまでも丁寧に組み付けを行いました。

ギアBOX/クラッチ/デフ回りについては、クラッチディスクはAP強化ディスクへ、カバーはラリー用、ミッションはジャックナイト製5spクロスミッション。 各ギア回りの点検と、1stモーションや3rdモーションベアリングの交換を行い、もちろんシンクロリングは5枚交換。 左右のデフサイドベアリング、デフスラストメタル、ベークライトワッシャも交換し、デフもフルオーバーホール。 またミッションだけでなくドロップギアもストレートカットです。

水回りは、コア増しラジエター、ウォーターポンプ、各ホース類は交換。 その他ではエンジンマウント類や気になる消耗品は、この際ですから過剰に交換しました。 チューニングミニの領域を十二分に楽しんでいただけると思っています。


パワーユニット諸元
排気量
ボア×ストローク
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料供給
MT形式
最終減速比    
1293cc
71.12mm × 81.28mm
10.4:1
100ps / 6400rpm
11.9kg−m / 5000rpm
ウェーバー45DCOEキャブレター
5速マニュアル(ジャックナイトストレートカットクロス)
3.44

Hi−LoキットにショックはGAZのアルミケース(NEW)、そしてフロント/リアにBMCタイプのネガティブキャンバー、アジャスタブル強化テンションロッドでチューニングユニットをサポートします。 ブレーキは、フロントに4ポットキャリパー&ベンチレーテッドディスクを装備。 サスペンション回りもキッチリメンテンス済み。 インナージョイントは左右交換、前後ブレーキはフルオーバーホール、ブレーキホースもステンメッシュに交換。 しなやかで良く曲がる足回りに、初期制動の良く効くブレーキ、パワーユニットに対してバランスの取れた足に仕上がりました。(良く整備しましたよ!) 楽しいですよ!!



シボ入りのグリーン/グリーンのツートンカラーのシート及びインテリアトリムは、質感等も年代から考えてモアベスト。 クーパーカーコーオリジナルのタコメーター付きセンターメーターユニットはクーパーのロゴ入り。 これだけでも別のミニですよね。 後はオーナーの好みでシートポジションを作りドライバーズシートの交換等、楽しんでみましょう。 ご相談ください。



新車時、ホワイトボディからペイントワークされている塗装は細部まで丁寧に仕上げられています。 当時のローバーミニのペイントとは比較にならないほど良いと思います。 それだけ特別仕様という車だったと思われます。 その新車当時からのエクステリアも保管状態の良さからして、現在においてもかなり良い状態です。 本来のレーシンググリーンといえるカラーは雰囲気いいですよ。 また、通称ローズペダルことクーパーカーコーのCRホイール(4.75J−10インチ)にアドバン032Rラジアルというベストな組み合わせ。 また、現在では貴重なパーツとなってきた右フューエルタンクユニットも追加されており、ツインタンクにて59リットル(34+25)の燃料が入るようになっています。 サイドのクーパーカーコーのロゴとCCCのデコレーションが特別です。








ポテンシャル、インテリア、エクステリア全てに手が入っているコンプリート・ミニクーパー。 ぜひ手に入れて楽しんで下さい。 ここまでの内容と希少性でこのプライスです。 お早めに!

       \2,800,000 (消費税別)

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