現在では、生産終了から13年近くが経ち、生産台数の少なさからも希少車となっているキャブ・クーパー。 程度の良い物、走行距離の少ない物は本当に少なくなってきており、探すのも大変な状態。 その中で、今回入庫したキャブ・クーパーは極上と言える1台です。 約3年ほど前に当店で販売したこの車輌は、当時の走行距離が22000km。 1オーナーのディーラー車で、雨天未使用という車輌でした。 さすが雨天未使用といえるボディ状態は本当に素晴らしく、また、走行の少ない機関もベストな状態。 まさに文句の付けようの無いキャブ・クーパーでした。 近くのお客様に気に入って頂き納車となり、天気の良い休日に乗られて楽しんで頂いていたのですが、今回、お客様の都合で手放す事となり、再度入庫した次第です。
その後、3年間の走行距離が約10000km。 実走行で32000kmという低走行。 エンジンは、まさに当たりが付いてこれからが絶好調という状態。 吹け上がりも軽く、乗って走って、そして永く楽しんで頂ける車輌です。 今現在、これほどの低走行車は滅多に出てきません。 まして、雨天未使用となると尚更です。 この状態の良さは、実際に見て、音を聞いて確認して下さい。 感動物の1台です。

以前の納車時に、ARC製ショック、T−SPEED製Hi−Lo、10インチDISKキットを新たに取り付けを致しました。 その後、10000kmほどしか走行していない為に、まだまだ磨耗等もありません。 しかし、ハイグリップ・タイヤを履いており、より走りを楽しんで頂く為に今回ショックを変更しました。 下は、ショック変更時の作業を紹介しているものです。


まずは、ARC製ショックを取り外します。 ARC製ショックはロングストロークの為、取り付け位置を変更するブラケットも付属していますので、ショックと一緒にブラケットも交換する形となります。 中央上の部分の四角い所がショックブラケットを外した箇所です。
ショックを取り外した場合、取り付けボルトに錆びが出ている場合がほとんど。 もちろん、そのまま取り付ける事はせず、磨いて錆びを落とし、グリアップを行ってから取り付けをします。 この車輌は、さすが雨天未使用だけあり、錆びが少ないですね。
今回、ショックブラケットを外した部分にもタッチアップを行いました。 永年、手入れをしていない車輌だと、この部分に多く錆びが発生しています。 上の写真と同様、この部分のキレイさも特筆です。
純正のショックブラケットに戻した状態。 今回は、GAZ製ショック(ショートストローク)をいれますので、ブラケットはノーマルに戻した方が良いのです。
そして、最終のショックを取り付けた状態。 もちろん、ショックは新品ですから、まずは、ショックの慣らし運転から初めて下さい。 写真でも判るとおり、左右のフェンダーとも多少は汚れていますが、錆びが無い事が解るでしょうか?


今回、GAZ製ショックに変更した事により、ショックの硬さも変更する事が可能となり、より走る事を楽しんで頂ける事でしょう。 また、10インチKITはスリット・ローターを選択している為、スポーツ走行に対してのストッピングパワーにも不満はありません。 これからガンガン走り回って下さい。


GAZショックアブソーバー NEW取り付け
T−SPEED Hi−Loキット
10インチDISKキット(スリット・ローター)
フェロード ブレーキパッド

インテリアを見てみましょう。 インテリアは基本的にオリジナル。 ドアハンドル類が変更してありますが、オリジナル状態を保っています。 この車輌は、保管状況もベストでしたので、インテリアにも痛みは無く、変更してしまうのは勿体無い。 もちろん、これから好みで変更し、仕上げていくのも楽しいでしょう。 しかし、オリジナルのインテリアは捨てずに取っておいて頂きたいですね。 オリジナルの状態で、キレイなものというのは、本当に希少ですから。


  
この車輌のインテリアで見て頂きたい場所があり、それが上の2枚の写真。 確かに、キレイなシートや内装も見て頂きたい部分ではありますが、それ以上に上の写真は貴重なカット。 これは、ドコの部分かというとフロアカーペットを捲っているもの。 カーペットの下には、写真の様にフェルトの中敷があるのですが、そこが全く汚れていません。 同様にフロアもピカピカの状態。 これは雨に晒していない証拠です。 多少の湿気が入ったりすると、フェルトの部分が汚れてしまうのですが、この車輌は新品といっても過言ではありません。 如何に今までの使用・保存状態が良いか伺える写真です。 本当に素晴らしい状態です。


アルミ ドアハンドルSET
レザー ドアプルハンドル
アルミ アクセルペダル
ウッド シフトノブ

ここまで見てきた機関・足回り・インテリア同様、エクステリアもベスト。 左の写真は、リアのクォーターウインドウ下です。 通常、雨の中で使用しているとここに汚れが溜まり、錆びの出やすい箇所でもあるのですが、ご覧の通りとてもキレイ。 雨天未使用車ならではです。
クォーター部分だけではありません。 右の写真はルーフですが、ここも雨に晒していると痛み易い部分です。 錆びが無いのは当然、水垢が付いていないのも解るでしょうか? オリジナルの塗装で、ココまでキレイなのです。


ボディはキレイなだけではありません。 よりミニらしく、ポイントを押さえたモディファイを行っています。 その1つがオーバーフェンダー。 ノーマルの黒いオーバフェンダーはボディ同色5Jに変更。 サイドにはメッキモールも取り付け、より良い雰囲気を増しています。
「ミニのミラーはこうでしょ。」という人も多い、ルーカスタイプのフェンダーミラー。 ミラーが変るだけで、全体のイメージも大きく変ります。
10インチ化された足回りに履くのは、クーパーSタイプのアルミホイール。 5.5JサイズにADVANタイプDタイヤという組み合わせ。 可愛らしくもあり、スポーティでもあるセットアップにしています。
全体のイメージを考え、排気系はRC40マフラーをチョイス。 見た目は大人しいですが、高回転まで回すと小気味良い乾いたサウンドが最高。 ミニのエンジンにもベストマッチするマフラーです。


5Jボディ同色オーバーフェンダー
フェンダー メッキモール
ルーカスタイプ フェンダーミラー
OLDタイプ フロントマーカー
5.5JクーパーSタイプ アルミホイール
ADVAN HFタイプD(165/70−10)
RC40マフラー
アルミ アンダーガード

とても写真上だけでは、素晴らしさを伝え切れません。 ここのカットだけではなく、実際に目で見て確認する事をお勧めします。

ボディは、まさにベストと言える極上です。


@エンジン各部点検調整
 点火系点検
 油脂類交換
 消耗品交換
A水回り各部点検
B足回り各部点検調整
Cショック交換
Dブレーキ回り各部点検調整


1オーナー目が雨天未使用、2オーナー目の方も、ほぼ雨の日は使用しないという良い条件で入庫したキャブ・クーパー。 実走も33000kmと少なく、まさに掘り出し物。 機関、足回り、ボディの状態が良い上に、10インチ化などのモディファイ済み。 この機会を逃したら、同じような車輌はまずありません。 早いもの勝ちです。 実車を見て下さい。 末永く大切にしてくれる方、お待ちしています。

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