1990年に限定車として登場し、1991年〜1992年にかけて僅か1万台強しか生産されなかったキャブクーパー。 クーパー最後のキャブレター車であります。 インジェクションと比較するとカタログ値では1馬力低いですが、低速から良く粘り、高回転でのパンチ、そしてアクセルに対するレスポンスの良さはキャブクーパーの方が上。 右足の動きに瞬時に反応し、気持ち良く吹け上がっていきます。 この車輌のエンジンは、1オーナーで実走53000kmとまさにBESTな状態。 ミニに乗る事、そして走らせる事が楽しくなるエンジンです。


この車輌のエンジンは、実走53000kmと少なく、過去のメンテナンスもしっかりと行われています。 キャブクーパーの人気の秘訣であると言えるエンジンは、回すのが楽しくなってしまいます。 もちろん油脂類等の消耗品の交換や、点火時期、キャブレター調整等はしっかりと行っているので、いつでも100%の性能を発揮する事が可能。 乗っている人が疲れない限り、日本中ドコへでも安心して出かけて下さい。
キャブクーパー純正はSU1・3/4キャブレター。 扱いにくさは全く無く、普段はキャブレターという事を意識する必要はありません。 詳しくは「キャブとインジェクションの違い」をご覧下さい。 また、キャブレターは構造も単純で、突然壊れるといったトラブルも無く、長く乗られる上ではメンテナンス代がかからないというメリットもあります。 何より、乗って楽しいというのが一番でしょう。 バランス良く非常に良く出来たキャブレターです。
この車輌の水回りは、特に不具合があった訳ではないのですが全て交換しています。 それは新車でこの世に誕生してから13年経っており、人間で言えば100歳を越えているのと一緒だから。 メーカーは6年と言っている寿命が倍以上持ってしまうのがミニが丈夫である証拠でもあります。 しかし、乗って直ぐに不具合があっては乗る人もイヤになってしまいます。 乗られた方が安心して永く大事にしてもらう為にも、水回りは全て交換しています。

ミニのサスペンションは、1000cc、1300ccともに同じ構造、部品を使っています。(一部、オールド・ミニを除く) これでは、エンジンパワーの上がっている1300ccでは耐えられません。 また、ノーマルのショックは作りも良いとは言えず、寿命も1万〜1万5千kmほどしか持ちません。 これでは折角良いエンジンが乗っていても楽しめないのが現状です。 そこで、サスペンションに手を入れ、本来のエンジンパワーを引き出し楽しめる仕様に仕上げています。 乗り心地はもちろん、町乗りからドライブまで楽しめる仕様に仕上げています。


ノーマルの状態だったサスペンションは、ショックをGAZに変更し、T−SPEED製Hi−Loキットも組み込んでいます。 Hi−Loキットはミニには必需品であり、Hi−Loが入っていないというのは問題外。 適正な車高、そして車体を水平に保つ為にも必ず必要になる部品です。 また、GAZショックは硬さが調整出来(36段)、乗り心地もマイルドで作りも良いショック。 町乗り重視なら柔らかく、ドライブやスポーツ走行メインなら硬くといった使い分けが出来る優れもの。 調整も簡単で、ダイヤルを回すだけです。 もちろんこれだけではなく、サスペンションの調整やブレーキもしっかりと点検済みです。

フルオリジナルのインテリアは、シートや内装の状態も良く、大事にされていた車輌だという事が良く解ります。 ミニは、オーナーの好みによって改造されている車輌も多く、オリジナルのままという車輌は希少。 ステアリング、シートから小物まで数多くのパーツがありますから、自分の好みで仕上げていく楽しみもありますね。


希少とも言えるフルオリジナルのインテリア。 低走行の為ステアリングやシートの痛みも少なく良い状態です。 もちろん、カーペット等も良い状態です。
新車時はオプションであったインダッシュ・エアコン。 ミニのエアコンは効かないと思われている方もいるようですが、しっかりと整備されているエアコンは良く効きます。
この車輌の一番の特徴は電動サンルーフが取り付けられているという事。 限定車に標準装備されたサンルーフと違い、電動でスライドし開ける事が可能となっています。 サンルーフを開けた時の開放感は一味違いますね。 春や秋の季節はルーフを開け、気持ち良くドライブして頂きたいです。

エクステリアも基本的にフルオリジナル。 大きな錆びや腐りはもちろん無く、ボディは良い状態を保っています。 オーバーフェンダーやウインカーレンズ等のプラスティック部に痛みが少ないのも手入れが良い証拠。 このままオリジナルを維持して乗るのもよし、好みでドレスアップしていっても楽しいでしょう。


インテリアの項目でも紹介した電動サンルーフ。 写真の様に後方にスライドして開く形となる。
当時、オプションパーツとして用意されていたリアワイパー。 今では貴重なパーツの1つです。
マフラーはオリジナルからRC40へ変更。 程よい太さのテールパイプと乾いた音質が特徴。 アイドリングでは静かですが、回すと良い音がする、ミニには定番のマフラーです。

@クリア部分が多少悪い為、修正
Aドアに小さい錆びがある為、修正

ボディ全体は大きな錆びもなく良好です。
 
@消耗品交換
 油脂類交換
 エンジン調整
 キャブ調整
Aクラッチ油圧系点検整備
B水回り交換
(ラジエター、ウォーターポンプ、ロアホース、サーモ、LLC)
C足回り各部点検整備
DHi−LoキットNEW取り付け
 GAZショックNEW取り付け
Eブレーキ回り各部点検整備
 
点検記録簿です。 過去、しっかりと整備を行っていた事が良く解ります。 こういった記録簿があり、1オーナーというのはかなり希少です。


希少1オーナー、実走53000kmというキャブクーパー。 生産台数が少ない上に人気のキャブクーパーで1オーナー車というのは中々出てきません。 この車輌は点検整備もしっかりと行われており、ほぼフルオリジナルという点でも希少車です。 機関はしっかりと整備を行い、キャブクーパーの素晴らしさを十二分に引き出せるよう整備を行っています。 今後、永く大事にして頂ける車輌です。 キャブクーパーをお探しの方、是非検討材料の1台としてご覧下さい。

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