イギリス王室のオフィシャル・カラーであるロイヤル・ブルーを全体のイメージとして仕上げたキャブクーパー。 調色には最後までこだわり、ミニの可愛らしいイメージと王室の高貴なイメージを上手くMIXさせました。 ボディパーツにもNEWパーツをふんだんに使用し、贅沢に仕上げています。

(注)ロイヤル・ブルーについて
イギリスは海洋国家であり、7つの海を支配した事から海の色である「青」を王室カラーに定めたと言われています。 その王室カラーがロイヤル・ブルーです。


全体のイメージはMK−IIスタンダード・クーパーに統一。 色のイメージからMK−Iの丸みを帯びたスタイルよりMK−IIスタイルの方が合うという事で決定しました。 仕上げる際に、各メッキパーツ、ウェザーストリップ等のゴム類は全て新品パーツを使用。 MK−IIテールやライセンスランプ、エンブレム類も全て新品です。 海のように深い青に光り輝くメッキパーツがとても雰囲気良くまとまりました。 塗装に関しても通常の塗料ではなく、価格は高くなってしまうのですが塗り上がりの良さから良い物を選択。 下地も手を抜かずしっかりと仕上げていますので、永く大事にして頂ける車輌です。
 


ボディ 穴埋め・錆び取り・オールペイント
AUSTIN COOPER MK-IIエンブレム NEW
MK−IIグリル/グリルサンズ/トップモール NEW
各ウェザー(フロント/リア/クォーター)ストリップ NEW
ウェザーストリップモール NEW
フェンダーメッキモール NEW
ルーカスタイプ フェンダーミラー NEW
MK−IIテールレンズ NEW
MK−IIライセンスプレート&ランプ NEW
ワイパックタイプ バックランプ NEW
メッキグリルボタン NEW
メッキ丸バンパー(フロント/リア) NEW
ミニライトタイプ 10インチアルミ NEW
メッキワイパーアーム&ブレード NEW
OLDタイプ トランクハンドル NEW
ルーカス 3ポイントヘッドライト


ボディの塗装に関しては、下地作りからキッチリと仕上げています。 フェンダーレス、そしてMK−II仕様に仕上げる為に不要な穴は板金にて埋め(約30箇所)、細かい錆びも可能な限り取り除いています。 また、通常のオールペイントでは下の写真の様にボディ全体にサフェーサー(塗装の下地剤)を吹く必要はないのですが、全て吹きつけを行い、丁寧に手で研ぎ上げて塗装しています。 室内も外せるパーツは全て外し、細かい所まで色を入れて仕上げています。 ボディカラーも何度もテストで吹き、その中からイメージに一番近い色を選択しました。 また、一度仕上がったのですが、塗装の仕上がりが気に入らず、再度一からやり直し。 その為にストック・リストに上げるのが1ヶ月遅れてしまいました。 精魂込めて、手間と時間を掛けて仕上げたボディです。
 

インテリアに関しても、ロイヤル・ブルーで仕上げたエクステリアに劣らぬよう贅沢にしあげました。 ブルーで統一された室内は、オシャレでもあり、また雰囲気良くまとめています。


まず一番目を引くのがシート&内張り。 イギリスよりレザーを仕入れ気に入った色に染めようと思ったのですが、日本の気候では直ぐにヒビが入ってしまったりする為に断念。 そこで、通常より高価なレザーを使用し、全て張り替えました。 カラーはエクステリアに合わせブルーを選択し、シートは赤いパイピングでアクセントを。 これだけでもイメージがガラリと変わります。 また、ルーフの内張りも全て張替え。 3連センターメーター、ダッシュライナー等も全て新品パーツを使用しています。 また、エアコンは希少な吊り下げ式である為、メーター脇がスッキリ出来るというメリットも。 MK−I/IIステアリングにOLDタイプ・シフトノブで更に雰囲気を出し、全体的なイメージからあえてタコメーターは付けずに仕上げました。
 


3連センターメーターKIT NEW
シート ブルーレザー/赤パイピング張替え NEW
内張り ブルーレザー張替え NEW
ルーフ 内張り張替え NEW
カーペット 張替え NEW(現在作成中)
MK−I/IIステアリング(レアパーツ)
OLDタイプ シフトノブ NEW
メッキルームミラー
吊り下げクーラー

低回転から高回転まで、スムーズに良く回るこの車輌のエンジンは、走る事が楽しくなる様、少し手を加えました。 キャブレターをSU1・1/2ツインキャブレターに変更し、ジャンスピード製LCBもNEW取り付け。 マフラーはRC40でセットアップ。 力強く高回転まで気持ち良く回る、楽しいエンジンに仕上がっています。
キャブレターの変更によるチューニングだけではなく、基本整備もしっかりと行いました。 水回り(ラジエター・ウォーターポンプ・ホース・LLC)、そして点火パーツは新しく交換。 チョイ乗りから長距離まで安心してドライブして頂けるよう整備を行っています。 ガンガン走り回って下さい。


上はキャブレターや水回りを交換している時の作業風景です。 キッチリと整備され、セッティングの出されたキャブクーパーは楽しいデスヨ。
 


油脂類交換
点火系パーツ交換 (ディスキャップ/ローター/コイル/プラグコード/プラグ)NEW
SU1・1/2ツインキャブレター
ジャンスピード 3ブランチLCB NEW
エンジン調整
点火時期調整
クラッチ油圧系点検整備
ラジエター/ウォーターポンプ/ロアホース/LLC交換 NEW
RC40マフラー NEW

もちろん、サスペンションもNEWパーツを多数使用し仕上げました。 MK−IIスタイルに仕上げた全体のイメージから10インチ化は必須でした。 トータルのイメージを損なわず、そしてミニ本来のキビキビした走りを楽しめるように仕上げています。


ブレーキ・システムは、まだまだ使用出来たのですが10インチ化にともない新品パーツを組み込んでいます。 その際に10インチKIT標準のブレーキパッドは効きが悪い為、フェロード製パッドに変更。 また、足回り各部も全て整備を行っています。 ショックは乗り心地や使い勝手、製品の作りの良さからGAZを選択しました。 調整式ですので、普段は柔らかく乗り心地重視で、長距離や山道を走る場合は固めに設定する事で安定した走りの出来るショックです。 更に、ステアリングラックに多少のガタがあった為、ラックは新品に交換。 その際、ステアリングシャフトも新品パーツを使用しています。 十二分に整備された足回りで、ミニに乗る事が楽しくなる仕様です。
 


10インチDISKキット NEW
フェロード製ブレーキパッド NEW
ステアリングラック交換 NEW
ステアリングシャフト NEW
GAZショックアブソーバー NEW
Hi−Loキット
足回り各部点検整備
ブレーキ回り各部点検整備

全体のイメージ、そして雰囲気をとても良くまとめて仕上げたキャブクーパーです。 ちょっとだけ贅沢に、そして十二分に手を入れて作りました。 見た目だけではなく、機関、足回りについてもシッカリ整備しています。 今後、5年、10年、いや20年後も大切にして頂ける車輌です。 是非、一度実車をご覧下さい。 少しオシャレをして乗りたくなる様な仕上がりです。

WINDOW CLOSE