最終モデルのキャブクーパーをベースに、エンジン/ミッション/クラッチのフルオーバーホールを行います。 オーバーホールについては過去に何度か紹介しているのですが、各ガスケット、オイルシール類、ピストンリング、メタル、ベアリング類、シンクロリング等の消耗部分については交換し、更に、エンジンを開けて磨耗やダメージのある部分についても交換作業を行う事となります。 手間暇を掛けて丁寧に組み上げたエンジンは、一度味わってしまうと病みつきになるくらい楽しく、新車時に工場で組み上げられたエンジンとは比較になりません。 また、慣らし運転から初めて頂き、乗れば乗るほど調子がどんどん良くなっていくのが解るでしょう。 キャブクーパーのエンジンの良さを120%出し切れる、そして5年10年と一緒に楽しんで行けるエンジン。 是非、味わってみてはいかが?
エンジン・オーバーホールについては「ただ今、仕事中」コーナーで多数紹介しています。 そちらも是非ご覧下さい。


キャブレターはSU製からウェーバーに変更済み。 ウェーバーはセッティングも行い易く、決して扱いにくいキャブレターではありません。 女性や初心者の方が乗られる場合には、町乗り向けのセッティングに、サーキットや山道を飛ばして走りたいなら高回転向けのセッティングへと簡単に変更する事が可能。 また、高回転域でのパンチ力はSUとは比較にならず、パワフルに加速していきます。 普段は、ほとんど気にする必要はありません。 どなたでも扱えるスポーツ・キャブです。
今回、エンジンのオーバーホールを行うのに合わせ、マフラーもRC40に変更します。 RC40マフラーは、パイプの径やスタイルがミニに良く似合い、昔からの定番マフラーでもあります。 適度に絞られたパイプ径により、低回転から高回転までストレス無く吹け上がり、乾いた排気音はとても心地よく響きます。 見た目だけの派手なマフラーと違い、しっかりとした性能を持つマフラーです。


エンジン・フルオーバーホールを行うには多数の部品を交換する形となります。 3枚の写真は、別車輌のオーバーホール時のものですが、写真のように全てバラし、中身の確認/部品交換を行う事となります。 一つ一つ丁寧に組み上げていき完成したエンジンは、新たな楽しみと感動を与えてくれる事でしょう。

サスペンションに関してはショックをGAZ製に変更します。 GAZは、ショック本体の作りも良く、乗り心地もマイルドでありながら粘りのあるショックです。 ダイヤルによる減衰力調整が簡単に出来、調整幅も広いので町乗りでは柔らかく、スポーツ走行時には固めに調整するといった使い方がベスト。 乗られる方の走りに合わせて調整する事で、様々なシーンに対応出来るショックです。 また、ミニの必需品であるHi−Loはもちろん装備済み。 サスペンション各部、ブレーキに関しても整備済みですので、安心して走り回って下さい。

3連センターメーター、タコメーター、バケットシートを装備済みのインテリア。 ミニらしく、そして少しスポーティにまとめています。 やはりミニにはセンターメーターが似合いますね。



3連センターメーターは、ウッドパネル等を取り付けずにシンプルに。 メーター回りが変更になるだけで、室内の雰囲気はガラリと変わります。 センターメーター化に合わせ、タコメーターはスミススポーツ製。 あえてスポーティな雰囲気を出す為に、クロノメトリック・タイプを選択しています。 アクセルに応じてタコメーターの針が跳ね上がる。 それだけで走る気分にさせてくれます。
運転席のシートはコブラ・ローバックシートに変更。 全体のポジションが低くなりペダルやステアリング操作がしやすくなる事、また、シートのホールド性も上がるので身体が動かず、長距離ドライブでも疲れにくいという利点もあります。 シートポジションが変更になった事にあわせ、ステアリングもマントニー製とし、ステアリングアジャスターを取り付ける事でポジションを合わせています。
この車輌には、吊り下げ式クーラーを装備。 吊り下げ式のメリットとしては、吹き出し口が下にある為に、センターメータ脇をスッキリとさせる事が可能になる、そしてユニットから吹き出し口が近い為に、良く冷えるという事が上げられます。

希少キャブクーパーの中でも、更に希少色であるブラック。 ボディ全体は大きな錆びや腐りも無く良い状態を保っています。 ほぼオリジナルに近い状態ですので、乗られた方の好みでセットアップしていくと、より永く楽しんで頂けるでしょう。 とても良いボディです。



写真では解りにくいですが、フロントバンパー下にはファイバー製のスカートを装着。 MK−Iの後期からスカートの両端に切り欠きが出来、スカートの形が変更となりました。 この車輌に取り付けてあるスカートはMK−I前期と同じ形状をしており、通称「丸顔」と呼ばれる形となっています。 ミニ全体の丸い雰囲気が強調され、可愛らしく見えるアイテムでもあります。 装着には、ファイバーをキレイに研ぎ出し、下地、塗装という作業を行っています。
ドアに装着されているのは、ラナバウト製レーシングミラー。 ラナバウト製の物は数あるレーシングミラーの中でも作りが良く、10年近く使用しても殆ど錆びません。 また、純正のドアミラー穴を利用して取り付けるので、穴あけ加工をしなくても良いというメリットもあります。 ミニの場合、ドアにレーシングミラーを取り付けると、比較的見にくくなる場合が多いのですが、レーシングミラーの中ではラナバウト製が一番見易いですね。 ミラーが変るだけでも、イメージがガラリと変わります。
オーバーフェンダーは純正から5.5Jへ変更。 フェンダー表面をキレイに研ぎ、ボディと同色で仕上げています。 フェンダーにはメッキモールを取り付け。 純正の塗装がされていないフェンダーと比較すると、雰囲気良く仕上がっています。


@エンジン・ミッション・クラッチ フルオーバーホール
Aサスペンション各部 点検・調整・交換
BGAZショック NEW取り付け
Cブレーキ回り各部 点検・調整・交換
 
@ボンネット 塗装褪せ部分がある為に再塗装(錆びは無し)
ARC40マフラー NEW取り付け
Bラジアルタイヤ NEW交換(4輪)
C右ドア 塗装褪せがある為に再塗装(錆びは無し)

ボディ全体には大きな錆び腐りも無く、良い状態です。
 
機関フルオーバーホール
ウェーバーキャブレター
ジャンスピード インマニ
3ブランチLCB
GAZショック NEW取りつけ
Hi−Loキット
5.5Jボディ同色オーバーフェンダー
フェンダーメッキモール
ラナバウト レーシングドアミラー
ルーフアンテナ
FRPフロントスカート
RC40マフラー NEW取りつけ
ラジアルタイヤ NEW組み換え
3連センターメーターKIT
スミススポーツ 8000rpmタコメーター
ステアリングアジャスター
マントニー レザーステアリング
コブラ ローバックシート(運転席)
吊り下げ式クーラー
MK−Iタイプ アルミシフトノブ
アルミ アンダーガード


当店でメンテナンスを行ってきたキャブクーパーです。 ボディ状態も錆びは無く、機関(エンジン・ミッション・クラッチ)をフルオーバーホールを行い、永く大切にして頂けるよう仕上げる事としました。 ボディカラーも人気色ブラック、しかも希少色でありますので、程度の良い車輌は中々出てきません。 フルオーバーホールするエンジンは、新車と同様に慣らし運転から始めてください。 距離を伸ばすにつれ調子の良くなるエンジンを体感して下さい。 センターメーターや吊り下げクーラー、足回り等のオプションも多数、車検も2年ついてこの価格です。 エンジン・オーバーホールだけを考えてもかなりのお買い得。 この機会をお見逃し無く!!

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