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AUSTIN COUNTRYMAN。 1964年に製造されたこの車輌は、約11年前に外装フルレストア、そしてエンジンオーバーホールを行っています。 しっかりとレストアの行われたボディは、製造から40年目となる2004年になってもBESTな状態を保っており、日常の足からドライブまで元気に走り回れる車輌です。 もちろん、オーバーホールを行った850ccエンジンも快調そのもで、初めて乗る方は、「850ccってこんなに早いの?」と思われるでしょう。 それでは、詳細をどうぞ。 |
まずはエクステリアから見てみましょう。 11年前にイギリスにてフルレストアを行い、その後日本へ入り車庫保管。 保管状態の良さと仕上げの良さから今でも大きな錆びは出ておらず、塗装の状態も良い。 また、木枠もニスの塗り直しを行っているので、腐りはありません。 適度にやれた木枠が何とも言えない雰囲気を出しています。 実車をご覧いただければ一目で解るのですが、レストア時の仕上げ方か本当に良い。 下地の処理、塗装と、ここで手を抜いているとすぐ錆びが浮いてしまったり、ボディがスッキリと見えない。 見比べると一目瞭然です。 また、エステート系のボディの弱点がリアのサブフレームの付け根。 いくら見た目がキレイでも、ここが腐っていたらアウト。 この車輌のようにしっかりしていないといけません。 サイドミラー以外はフルオリジナルのカントリーマン。 写真で全ては伝えきれません。 是非、実車をご覧下さい。 |
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MK−1の証とも言えるフラットルーフ。 ルーフに凹凸が無く、平になっています。 また、ルーフの縁は錆び易い箇所ですが、写真のようにキレイな状態。 各部のラインがスッキリしています。 |
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木枠は適度に色落ちし、良い雰囲気を出しています。 もちろん、ニスを塗り直していますので、腐りを心配する必要はありません。 しかし、雨の中でも乗るようであれば、半年に一度はニスの塗り直しを行うようにしたいです。 |
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サイドシルやフロア下もご覧のようにBEST。 カントリーマンをお探しなら、必ずフロア下はチェック。 パッと見に騙されてはいけません。 このカントリーマンの姿が本来の状態です。 |
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フェンダー内部もご覧の通り。 レストア時にしっかりと仕上げているのが解ります。 ここにアンダーコートを吹いて誤魔化している車輌も多いのです。 |
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続いて、インテリアを見てみましょう。 インテリアも基本はフルオリジナル。 3連センターメーターにセンターキー、これがMK−1ではオリジナルです。 カントリーマンの特徴としては、何と言っても室内の広さでしょう。 4名乗車でもタップリと荷物が詰めますが、リアシートをたためば広大なラゲッジスペースが。 実用的で、十二分に使える広さです。 ここにキャンプ道具や遊び道具を積んで遊びに行くというような使い方をして頂きたいですね。 また、買い物時もとても便利ですよ。 |
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室内も基本はオリジナル。 適度にやれたシートや大きなステアリングが良い。 シフトレバーが足元の方から生えているのにも注目。 これはダイレクト・ミッションの証。 |
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スライドガラスに深くえぐれたドアポケット。 狭いミニの室内を少しでも広く使おうと設計されました。 たったこれだけのスペースでミニの室内広く感じます。 もちろん、錆びの出やすいドア下などもキレイな状態です。 |
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リアシートをたたみ、ラゲッジスペースを最大に取った状態。 これだけのスペースをとる事が可能です。 この車輌のカーペットはレストア時に張り替えられており、汚れや破れも無くキレイなのが写真でも判りますでしょうか? |
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ラゲッジスペースにある蓋を開けると、そこはスペアタイヤの収納スペース。 こういった普段は目に付かない部分もしっかりとレストアされています。 塗装の状態はもちろん、錆びもありません。 |
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エクステリアやインテリアに負けぬよう、機関もしっかりと整備済み。 レストア時にエンジンはオーバーホールしており、その後15000kmほどしか走行していません。 オリジナルの850ccは、ギア比も良く、上り坂でもグイグイと登っていきます。 また、排気音やエンジン音が何とも言えない「これぞミニ」という音で、心地よく響きます。 2002年には、距離を走っていないだけに水の流れが悪く、ヘッドを交換しています。 ミッションは、850ccオリジナルのダイレクト・チェンジで、シンクロやギアに磨耗もなく、意のままにスムーズにシフトチェンジを行う事が出来ます。 エンジンだけでなく、足回り等もシッカリと整備済みで、2002年に足回りのフルオーバーホールも行っています。 機関についても極上と言える一台です。 |
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オリジナルの850ccエンジン。 ミニの基本でもある850ccエンジンは、はっきりいって壊れる気がしない。 乗っている人が疲れない限りドコまででも走っていける。 1300ccを載せてしまうカントリーマンもあるが、やっぱり850ccがBEST。 |
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2002年にフルオーバーホールを行った足回り。 車庫保管の為、フレームやアーム類にほとんど錆びもありません。 レストア時にしっかりと仕上げてある証拠です。 |
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SU1・1/4キャブレターはオリジナル。 気難しさは全くなく、誰でも扱えるキャブレター。 もちろん、しっかりと調整済みです。 |
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@エンジン・ミッション・クラッチ フルオーバーホール (オーバーホール後、15000km走行) A油脂類・消耗品交換 B水回り点検整備 Cクラッチ油圧系点検整備 D足回りフルオーバーホール Eシリンダーヘッド交換 Fブレーキ回りフルオーバーホール |
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@平成5年ボディ フルレストア (レストア後、室内保管) A木枠ニス塗り直し (腐りはありません) |
オリジナル状態、フラットルーフという貴重なカントリーマン。 レストアの仕上げの良さ、また、雰囲気の良さは絶品の1台。 40年経った今でも色褪せる事無く、乗って走る事が楽しくなる車輌です。 ここまでの仕上がりの良さは、ここでは伝え切れません。 実車を隅々まで、是非ご覧下さい。 仕上げの良さに納得して頂けるでしょう。 今後、5年、10年と大事に手元に残しておきたくなるカントリーマンです。 なお、このカントリーマンのインプレッションを「試乗レポート」のコーナーで紹介しています。 そちらも是非、ご覧になって下さい。 |