圧縮比   9.8:1
最高出力  60馬力/6000rpm
最高トルク 6.4kg−m/3300rpm
最高速   144km/h
ジョン・クーパーの由縁でもあるコンプリートエンジンは、ジョン・クーパー・ガレージ製チューニングヘッド、SU1・1/4ツインキャブ、LCB等がセットアップされ、ノーマル1000ccとは比較にならない面白いエンジンです。 低回転から力強く加速し良く回るエンジンでありながら、扱いにくさは全く無く、走る事が本当に楽しくなります。 このエンジンは、全オーナーが定期的にシッカリとメンテナンスを行っていたお陰で、14年経った今でも色褪せる事無く、ベストな状態と言ってよいでしょう。 現状で全く問題は無いのですが、発売からの年数を考えヘッドは剥がしガスケットの交換を行います。 より一層、安心して乗っていただけるでしょう。 低速トルクたっぷりで街中では余裕の走りが可能。 しかし、一度アクセルを踏み込み加速すれば、ノーマル・ミニとは比較にならない吹け上がり。 コンプリート、そしてチューニングカーならではの走りを、是非一度体験してみませんか?


SU1・1/4ツインキャブレターにK&Nエアクリーナーによって吸気系統はチューニングされています。 SUツインキャブは扱いにくさは全く無く、どの回転域からアクセルを踏み込んでもスムーズに加速していきます。 また、K&N製エアクリーナーは吸気効率、防塵能力ともに素晴らしく、定期的にクリーニングを行えば本体はまずダメになりません。 3ブランチLCB、RC40マフラーで構成される排気系と合わせてトータルでバランスの取れたセットアップです。
大きな特徴でもあるチューニングヘッドは、ポート、バルブ径ともに拡大されており、ノーマル1000ミニと比較すると格段にパワーアップしている。 しかし、無意味にパワーだけを上げているのではなく、バランスの取れたチューニングが行われているので、スムーズだがパンチがあり、そして良く回るエンジンに仕上がっています。 現存するジョン・クーパーは少なくなってきていますが、その中でも良く回るエンジンだと言えるでしょう。
点火系もポイントからルーメニション製フルトラへ変更しています。 低回転から高回転まで安定した火花を飛ばす事はとても重要な事。 幾らエンジンがチューニングしてあっても、適性な量のガソリン&空気、そして火花がない限りエンジンは100%の力を発揮出来ません。 更にアーシングシステムを装着し、より安定した火花を飛ばすよう手を入れています。
通常、サブフレームとボディはゴムのマウントを介して固定されています。 振動を逃がす意味ではゴムは良いのですが、スポーツ走行メインで考えるとゴム本体がよじれて力が逃げてしまいます。 そこでゴムの代わりに金属のマウントに変更し、高速コーナーやブレーキング時の安定度を高めています。 ステアリング操作にリニアに反応するボディは、曲がりくねった道を走るのが楽しくなりますね。
1990年製ジョン・クーパーの特徴として、ブレーキサーボが装備されている事があります。 高年式のミニと同様のブレーキシステムを装備され、どの速度からでも安定した制動力が発揮出来るようになりました。 初期のジョン・クーパーはサーボが無く、どうしてもブレーキは甘い感じになってしまうのですが、この車輌にはそんな不安は必要ありません。 更にブレーキパッドを変更したり、好みのフィーリングに近づけることで益々面白い車輌になるでしょう。
ミニの必需品、Hi−Lo及びショックは装備済み。 ショックはジョン・クーパーのオプションであるKONI製で、しなやかだがコシのある足回りとなっています。 1000ミニは、足回りとエンジンのバランスがとても合っていて、本来のミニらしい走りを十二分に堪能する事が出来ます。 このままでも十分楽しい足回りですが、今後スポーツ走行をメインで考えるならネガキャンの装着やショックの変更、10インチ化などを行っていくと楽しいですね。
ジョン・クーパー コンプリートエンジン
SU1・1/4ツインキャブレター
K&N製エアクリーナー
3ブランチLCB
クーパー・ガレージ チューニングヘッド
ルーメニション フルトラKIT
アーシングシステム
Hi−Lo KIT
KONIショックアブソーバー
サブフレーム リジットマウント
5.5J 8スポークアルミホイール
ブリジストン Vグリッドタイヤ
ルーカス製ゴールドコイル

前オーナーに大切にされてきたこの車輌は、インテリアも良い状態を保っています。 3連センターメーターやタコメーター、レザーシートカバー、レザー内張り等を装備済み。 このまま乗るも良し、シートやステアリングを好みで変更するのも楽しいでしょう。


ステアリングはジョン・クーパーオリジナル。 サイズも大きすぎず小さすぎず、適度で回し易いステアリングです。 今では入手の難しいレアパーツとなってきています。 もし、ステアリングを変更する事があっても、部屋に飾り大切にして頂きたいですね。
3連センターメーターは憧れる方も多く、室内の雰囲気を大きく変えるパーツの1つです。 スッキリとしたメーター回りはミニらしい姿であり、シートに座りセンターメーターを見ると、「ああ、ミニに乗っているなぁ。」と思わせるパーツでもあります。 やはりミニにはセンターメーターが似合いますね。
英国車のメーターの基本とも言えるスミス製タコメーター。 6000rpmに合わせたスパイ針は伊達ではなく、チューニングされたエンジンは実際に6000rpmまで使う事も可能。 鋭く吹け上がるタコメーターを見るのも楽しいものです。
シートはフロント/リア、そして内張りもブラックレザーで統一しています。 手入れも良く行き届いており、破れ、ほつれはもちろんありません。 インテリアが黒くなるだけで雰囲気はガラリと変わります。
後からジョン・クーパーKITを装着したのではなく、コンプリートで作成されたマシンにしか装着されていないプレートです。 当時、このプレートに憧れるミニ乗りも沢山いました。
3連センターメーターKIT(200km/hメーター)
スミス8000rpmタコメーター
ジョン・クーパー オリジナルステアリング
ブレックレザー シートカバー(フロント/リア)
ブラックレザー 内張り

基本的にオリジナルを保っているエクステリア。 オリジナルのオーバーフェンダーやツートンカラーなど、ジョン・クーパーのみに採用された装備です。 ボディ状態も良く、今後永く大切にして頂ける車輌です。


ホワイトのボディは状態も良く、大きな錆びや腐りはありません。 この車輌は、全体の雰囲気から考えルーカス製フェンダーミラーを装着しています。 また、前後バンパーにはオーバーライダー&バーを装備。 古き良き時代のミニを意識しながら、まとまりのあるエクステリアです。
ジョン・クーパー発売当時は、1000ミニしか生産されておらず、クーパーの証であるツートンカラーはありませんでした。 ジョン・クーパーは、本家クーパーガレージによるチューニングが施され、ツートンカラーが復活する事となりました。 ホワイトボディにブラックルーフはエレガントでもあり、スポーティでもある、今でも人気のボディカラーです。 また、ボディの手入れが悪いとルーフの縁は錆びが出やすいのですが、この車輌は良く手入れされておりキレイな状態です。
ジョン・クーパーオリジナルのオーバーフェンダーは5.5Jタイプでメッキモールが段差無く付くように設計されています。 オーバーフェンダー等は変更されてしまう事も多く、オリジナルで良い状態の車は少ないですね。
リアはライセンスランプ&プレートをMK−I/IIタイプに変更。 これだけでもリアのイメージは大きく変ります。 オーバーライダーと合わせ良い雰囲気です。
ホワイト/ブラックルーフ ツートンカラー
オーバーライダー&バーSET(フロント/リア)
MK−I/IIタイプ ライセンスランプ&プレート
ルーカス フェンダーミラー
5.5J ジョン・クーパーオリジナル オーバーフェンダー
フェンダーメッキモール
OLDタイプ トランクハンドル

ジョン・クーパーを新車で購入すると付属してきた証明書やステッカー。 チューニング・データやジョン・クーパーのサインの入ったナンバー入りの証明書は、記念に取っておく方も多く、そのまま付属していない場合が多いもの。 ある意味レアな一品であり、ジョン・クーパーのコンプリートマシンである証明ともなります。
前オーナーが12年間、大切に整備してきた記録簿の数々。 どれだけ車輌の愛情を注いできたかが解ります。 過去のメンテナンスがシッカリしていたからこそ、今の状態があるのです。

@油脂類交換
 消耗品交換
 エンジン各部点検・調整
 ヘッドガスケット交換
 キャブレター調整
A点火系点検整備
Bクラッチ油圧系点検整備
C水回り点検整備
D足回り各部点検整備
Eブレーキ回り各部点検整備
 ブレーキマスターシリンダー オーバーホール
 リアホイールシリンダー オーバーホール


過去2オーナー、実走49000kmのベストコンディションと言えるジョン・クーパーです。 前オーナーが12年間シッカリとメンテナンスを行ってきた機関は絶好調。 とても1000ccとは思えない軽い吹け上がり、トルクのある走りは走り込めば込むほど楽しくなるミニです。 今や希少となったジョン・クーパーは良い車輌が少なく、この車輌も苦労して入庫しました。 しっかりとした記録簿があり、メンテナンスを行ってきた車輌は、今後永く、安心して楽しんで頂けるでしょう。 日常の足からサーキット走行まで、本当に乗るのが楽しくなる車輌です。

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