ジョン・クーパー1300Sは、キャブクーパーをベースにジャンスピード製チューニングヘッド、LCB、SUツインキャブを装備し、クーパーSを目指して作られたコンプリートマシンです。 エンジンは上記の様なパーツを装着されノーマルの61馬力から80馬力までパワーアップされ、低回転からスムーズに吹け上がり、乗りやすく、それでいて回せばパワーが出ていて走る事が楽しくなるエンジンです。 点検記録簿を見ても過去の整備はしっかりと行われており、とても調子の良いエンジンです。
 
青いジャンスピード製チューニングヘッドが1300Sの証。 バルブシート等加工され、往年のクーパーカーズのチューニングヘッドを再現している。 ノーマルのキャブクーパーも良く走るエンジンですが、19馬力アップは伊達ではありません。 しかし扱い難さは全く無く、普段の通勤からスポーツ走行まで楽にこなせる仕様。 また、アルミ製ロッカーカバーも標準装備です。
SU1・1/4ツインキャブレターにK&N製エアクリーナー。 SUツインキャブは、アクセルワークに気を使わずにノーマルと同じく扱う事が可能。 それでいて高回転はパンチがある。 またK&Nエアクリーナーは、定期的にクリーニングKITで清掃を行えば、まず本体がダメになる事はない。 吸気効率もバツグンです。
写真では解りにくいですが、LCBも標準装備。 キャブレターの変更による吸気の高効率化、チューニングヘッドによるパワーアップに伴い、LCB装備で排気効率も上げています。 またノーマルのダウンパイプに比べ最低地上高も高くなり、地面に当てる心配が少なくなるというメリットも。
エンジンがパワーアップされたジョンクーパーも、足回りは基本的にノーマルです。 この車輌にはSPAXショック、そしてHi−Loは装備済み。 もちろんキッチリ整備していますので、安心して走り回って下さい。

運転席右側、クロスメンバー上に取り付けられたジョンクーパー・ガレージの記念モデルを現すプレート。 ジョンクーパーKITを組み込んだコンプリートマシンの証です。
 
本来、インテリアは基本的にノーマル・ミニと変りません。 この車輌はセンターメーター化しています。 多少褪せていたメーターカウル、メーター脇のダッシュライナー、そしてロアライナーは新品に交換。 スミス製タコメーターも装着済みです。
今では希少な吊り下げクーラー。 冷風の吹き出し口がユニットに付いているため、センターメーター化してもコンバージョンKITを使う必要が無く、オールド・ミニの様にメーター脇をスッキリさせる事が出来ます。
シートはキャブクーパーと変りありません。 前後とも痛みは少なく、破れ等も無く良い状態です。 
 

ジョンクーパーは、キャブクーパーをベースに細かい所まで手を入れて作られました。 まず、ルーフは通常の白ではなく、オールド・イングリッシュ・ホワイトに塗装され、ルーフモールもボディと同色の専用の物が使用されています。 オーバーフェンダーもジョンクーパー専用の物です。 また、黒のボディカラーは台数も少なく、状態の良い車輌というのは中々出てきません。 この車輌は、ボディ全体はとてもシッカリしており、大きな錆や腐りはありません。 また、塗装の状態もとても良く、大事にされていた車輌である事が解ります。 
 
フロアカーペットを捲ってみても、水の入った形跡や錆、歪みも無くとてもキレイな状態。 ここでもボディの良さが伺えます。
専用品であるオーバーフェンダーはノーマルと似た形状でありながら5.5Jに拡大。 また、メッキモールを取り付ける為のミミがあり、モールを取り付けた際に、モールとフェンダーの高さが同じになるように設計されています。
5J−12インチの8スポーク・アルミホイールは、発売当時のオプション。 クーパーマークの入ったセンターキャップが取り付けられます。
ジャンスピード製ステンレスセンターマフラーを装備。 ステンレス製のため錆に強く、またLCBと合わせて排気効率がアップしています。 歯切れの良い排気音はチューニングカーならではです。
 

@CIBIE H4ヘッドライト
Aジャンスピード ステンレス製センターマフラー
BS800タイプ フェンダーミラー
C5J−12インチ アルミ&165/60−12 ラジアルタイヤ
D右ドア 錆取りペイント


@消耗品交換
 点火系点検整備
 油脂類交換
 エンジン各部点検調整
Aクラッチ油圧系点検整備
B水回り各部点検整備
C足回り各部点検整備
Dブレーキ各部点検整備


過去の整備内容を表す点検記録簿。 整備内容はシッカリとしており、安心できるものです。 また、キチンと整備されている事によって、今の状態の良さがあるといえます。


希少車であるジョンクーパー1300S、そして希少色であるブラック。 ジョンクーパーKITを組み込まれ、パワーアップされたエンジンは楽しいの一言。 かと言って、扱い難さの全く無いとても乗りやすい仕様です。 流石、クーパー、そしてクーパーSを産み出したクーパーカーズが手掛けた車輌と言えるでしょう。 この仕様を目指すキャブクーパーのオーナーも多い事と思います。 エンジンの調子もとても良く、ボディ状態もベスト。 是非、あなたの目で実車を見て体感して下さい。

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