1000ミニをベースにチューニングヘッドやツインキャブをセットアップし、コンプリートカーとして販売されたジョン・クーパー。 エンジンフィーリングは、ノーマルとは別物といって良いくらい楽しいセットアップとなっています。 走行の少ない、ベスト・コンディションのジョンクーパー。 それでは、詳細をどうぞ。


圧縮比   9.8:1
最高出力  60馬力/6000rpm
最高トルク 6.4kg−m/3300rpm
最高速   144km/h
クーパーの生産が終了し、スタンダードのミニだけとなっていた80年代後半、クーパー復活の名にかけてコンプリートで作成されたジョンクーパー。 クーパーの手によるチューニングヘッドを組み込まれたエンジンは、スタンダードのミニ1000と比較し高回転までストレス無くスムーズに吹け上がり、低速トルクもあり、素晴らしいエンジンとして生まれ変わりました。 特にこの車輌の特筆すべき点は、実走で9000km!!しか走っていないという事。 エンジンは、やっと慣らしも終わり、これからが100%の性能を発揮できる状態。 町乗りでも太い低速トルクのお陰で扱い易く、その気になれば鋭い加速を魅せてくれる、そんな楽しいエンジンです。 まさにベストバランス!!


青くペイントされたチューニングヘッドは、当時憧れのパーツでした。 バルブサイズやバルブスプリングも変更され、60馬力というパワーを発生させています。 単にパワーを搾り出すだけでなく、トータルで良くセッティングされたエンジンは、走る事が喜びと替わるでしょう。 チューニングのお手本となるようなエンジンです。


パワーを高められたエンジンへの燃料供給は、SUツインキャブレターへと変更されています。 トータルバランスを考えセットアップされたのは1・1/4ツインキャブレター。 低回転から高回転まで、右足の動きに応じて瞬時に反応するレスポンスは感動物。 ついついアクセルを踏み込んでしまいます。 また、キャブレター変更に伴い排気系には3ブランチLCBを装備。 吸排気でのバランスを取っています。 エアクリナーは吸気能力、そして防塵能力に優れたK&N製。 性能、そしてクリーニングによって再使用が可能という良いエアクリーナー。 何と言っても、アクセルを踏んだ時の吸気音がたまりません。


改造を楽しむのもミニですから、手を入れられている車輌が多い中、フルオリジナルの状態を保っているのは珍しいとも言えます。 特にジョンクーパーとなると、走る事を楽しめる車輌ですから、必然と走行距離も伸びてしまいます。 この車輌の場合、走行も少なく、オリジナル状態を保っていますので、このまま楽しむもよし、オリジナルの状況に慣れ、更に手を入れて楽しむも良し、末永く遊べる車輌ですね。

写真が光ってしまいましたが、メーターは驚きの9000km。 保管状況や手入れも良かったのでしょう。 エンジン・サスペンションだけではなく、インテリアに於いてもBESTコンディションを保っています。 また、インテリアは発売当時からのフルオリジナルという点も見逃せません。


発売当時は、オプションとしてセンターメーターやバケットシートを選択する事も出来ました。 当時、センターメーターを選択している車輌が多く、インテリアがオリジナルというのは珍しいですね。 定番のセンターメーターに変更したり、レーシングパネルを装備したりして楽しむのもイイですね。 もちろん、オリジナルのコンディションは最高ですから、このまま永く楽しむのも良いと思います。


シートにも痛みは破れは無く、内張り等も汚れの無い良いコンディション。 また、この車輌は、今では貴重なパーツとなりつつある吊り下げ式クーラーを装備。 メーター類を変更する際にもコンバージョンKITが必要なく、冷却能力も高いクーラーです。 ルーフ内張り、ステアリングやダッシュボード、どこを見ても非常に良い状態ですね。


フロアメンバーに取り付けられたジョンクーパー・ガレージのプレートがコンプリートカーの証。 このプレートに憧れた方も多いでしょう。 単にパーツを取り付けただけの車輌ではなく、しっかりと造りこまれた車です。

ナイト・ウォッチという雰囲気の良い紺のボディカラーに、クーパーの証であるツートンカラー(ホワイトルーフ)が採用されたエクステリア。 塗装の状態やボディコンディションも良く、腐りはもちろん錆びもありません。 ジョンクーパーに与えられたクーパーバッチが誇らしく感じます。


エクステリアは、基本的にスタンダードのミニと殆ど替わりません。 大きく違うところは、ジョンクーパー専用のボディ同色オーバーフェンダー。 スタンダードと同形状でありながら、メッキモールを取り付ける為のミミがあるタイプとなります。 オリジナルを保っている事がポイントです。


サイドに入ったピンストライプ、そしてリアフェンダーに貼られたクーパーのステッカー。 カッコいいと思いませんか? 写真からでも塗装の状態の良さが解るでしょうか?


ミニでは定番と言えるルーキーセンターマフラー。 この姿に憧れて「ミニに乗りたい」という人も多いでしょう。 唯一のモディファイでもあります。 トランク内部やフロアの状態を見ても文句の付けようの無いコンディション。 いいです。

錆びや腐りも無く、BESTコンディションのボディ


@消耗品交換
 油脂類交換
 点火系点検整備
 キャブレター点検調整
 各油圧系点検整備
Aクラッチ各部点検整備
B水回り各部点検整備
Cサスペンショングリスアップ
 サスペンション各部点検整備
Dブレーキ回り各部点検整備

発売当時から人気があり、ミニ乗りには憧れの存在となっていたジョンクーパー。 エンジンのチューニング、そしてボディとのバランスが一番良く取れているミニとも言えるのではないでしょうか。 何よりも希少ジョンクーパーで実走9000kmという車輌は、今後出てくる事はないでしょう。 この内容、コンディションでこの価格は、決して高くは無いと考えます。 それほどBESTな状態のジョンクーパー。 永年付き合えて楽しめるミニは如何ですか?

(消費税別)

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