「程度が良い」そんな言葉では、とても表しきれないようなコンディションのライレーです。 消耗品以外のパーツは、ほぼ新車時からのオリジナルであり、保存状態も抜群です。 写真では、(特にインターネット用に画質を落とした物では)素晴らしさが伝わりきらないのが残念。 細部までじっくりとご覧下さい。

まずは、エンジンルームから紹介しましょう。 エンジンはライレー/ウーズレーにのみ搭載された9WR型。 もちろん、オリジナルの1000ccエンジンです。 なんと40年間でたったの11400マイル!(18240km)しか走行していません。 しかし、整備はシッカリと行われており、圧縮も高く、「新車時の1000ccはこんなに力強いのか」と思わせるほど快調なエンジンです。 細かいパーツ類を見ても、如何に大切に維持してきたかが解るでしょう。
アップで見てもご覧の通り。 全ての部品が40年という年月を経ているにも関わらず、とても40年経っているとは思えないコンディションです。 マスターシリンダーやキャブ、ホース類に至まで素晴らしいコンディションです。
オイルフィルターやレベルゲージ付近を見ても、とてもキレイです。 これが、40年の年月を経ていると思えますか?。
フェンブレードやサーモハウジング、シュラウドなども文句の付けようがありません。 どうすればココまでの状態を維持出来るのか、不思議に思ってしまうほどです。


とても写真だけでは、良さお伝えしきれないほどのエンジン。 細かいカットも掲載しておきます。 じっくり眺めてみてください。 思わずため息が出てしまいます。

サスペンションは、ライレーでは1964年9月から採用されたハイドラスティック・サスペンション。 クーパーSにも採用された、液体によって前後のサスペンションを制御する画期的なシステムです。 ゆったりとした乗り心地からは想像出来ないほどの粘りを持ち、ハイドロ車の乗り心地は口では現せない独特のものです。 写真は少し影になってしまいましたが、もちろん、良いコンディションを保っています。
フロントサスペンションのカットですが、各アーム類やジョイント、ブーツを見てください。 素晴らしいと思いませんか?
こちらはリアサスペンションです。 ハイドロ車はショックが無く、リアにはサポート用のスプリングがあるのみ。 ドラムやインナーフェンダーを見て頂ければ、素晴らしさが解ると思います。
こちらは、リアサブフレームのアップ。 フレームその物はもちろん、 取り付け部のボルト、ナットまでキレイな状態ですね。 実際には18000kmしかと言っても、走行はしているのです。 人並みはずれた努力で維持していた事でしょう。


下の写真でも良さが伝わるでしょうか? 各パーツのキレイさだけではありません。 オリジナルでこの状態という事が驚きなのです。

続いてインテリアですが、こちらもオリジナルでありながらご覧の状態。 ライレーの特徴でもあるウッドパネルには、40年経った今でも、ベストコンディション。 湿度、温度ともに管理しながら保管していたと思われます。
赤いレザーシートもオリジナル。 レザーその物も良い状態を保っており、手入れの良さが伺えます。
ルーフもご覧の通り。 内張りもキレイな状態です。 ルームランプも劣化するとレンズ割れを起こすのですが、良いコンディションを保っています。
貴重なオリジナルカーペットをめくれば、ドキドキしてしまうほどキレイなフロアが。 カーペットを外し、ワックスがけしたくなる状態です。
シート下のダイヤフラム。 通常、こういったゴムパーツは劣化するものですが、ベストなコンディションを保っています。


インテリアにおいても、これほどの状態です。 細部までご覧下さい。

塗装・ボディの状態はもちろん、メッキパーツやレンズ類まで文句の付けようの無いエクステリア。 40年以上前の車だと信じられますか?
トランクを開けてもご覧の通り。 トランクのヒンジやキャッチ部分のボルト1本まで、磨かれています。
ルーフ回り、特にルーフの縁は手入れが悪いと錆び易い箇所ではあります。 保管状況・手入れが良いと、これだけ長い年月も良いコンディションが保てるという見本ですね。 キレイです。
フェンダー内にあるアウターヒンジの取り付け部分。 ここも、オリジナルでありながらご覧の状態。 貴重なパーツであるデラックスモールも最高のコンディション。 また、前オーナーは、ドアウェザーが痛まないよう、保管時は常に半ドアの状態で保存していたそうです。
フロア下にも、磨きたくなるほどのコンディション。 これでオリジナルですから驚きです。 パイプやマフラーを見ても、どれほどキレイか解って頂ける事でしょう。


ここまで紹介して、もう言葉は必要ないでしょう。 写真をじっくりとご覧下さい。

全てにおいてコンクール・コンディション

「素晴らしい」という言葉は、まさしくこのライレーの為にあるような言葉ではないでしょうか。 これほどのコンディションを、40年維持するのは大変だった事でしょう。 40年経ってノンレストアという事が信じられないほどのコンディション。 写真では良さが伝えられないのが残念。 実車を見てください。 それだけの価値があるライレーです。

(消費税別)

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