歴代COOPER−Sの中でも、最も生産台数の少なかったMK−III。 その希少なMK−IIIクーパーSのディーラー車です。 エンジンは最強である1275ccで、MK−I時代から徐所に熟成され、MK−IIIが完成形と言えるもの。 その希少なSエンジンをフルオーバーホールしています。 低回転からトルクフルに回るSエンジンは、高年式のミニをチューニングしても同じ感じを得る事は出来ません。 ギアを入れ加速していく時のミッションの音、エンジンの回転音など、一度味わってしまうと病みつきになってしまう。 そんな魅力のあるエンジンです。 現在、前オーナーがオーバーホール後に殆ど走っていない為、慣らし運転から進めています。 これから、距離を走り、オイル交換を行う度に益々調子よくなる事でしょう。


キャブレターは、エンジン・フルオーバーホール時にSU1・1/2ツインキャブレターに変更。 これにより、トルクフルなエンジンが更にパワーアップ。 Sエンジン本来の性能を発揮できるようセットアップしています。
MK−I時代からクーパーSには標準装備されていたブレーキサーボ。 また、ブレーキサーボが付く事により、マスターシリンダーも容量の大きいタイプが採用されています。 シングルマスターでありながらサーボにより強化されたブレーキは必要十二分な制動力を発揮。 強力なエンジンパワーを受け止めます。
クーパーSの証でもあるリモートミッション。 シフトレバーの下までケースで覆われており、カッチリとした操作感と、エンジンの揺れを押さえる効果もあります。 ダイレクトに搭載されたフレーム、しっかりと固定されたエンジンにより、より一層良く曲がる、それがクーパーSです。
MK−IIIクーパーSのサスペンションは、ハイドロラスティック。 液体が前後のサスペンションを繋ぎ制御しています。 それにより乗り心地も良く、とても粘る足回りとなりました。 強力なエンジンパワーを活かし、良く曲がる足回りを与えられたクーパーSを堪能して下さい。

オリジナルを重視しながら手を加えているインテリア。 黒1色の内装は、MK−IIIらしくもあり、また、クーパーSの走るイメージにもマッチしています。 レザー等の状態も良く、大切にされてきた車輌である事が良く解ります。 このまま、オリジナルで乗るも良し、シートは保管し、スポーティなタイプに変更するもよし。 永く乗っていく上で色々と楽しんでください。


今では希少となったモトリタの小径レーシング。 レザーの状態も良く、スポーツ走行を楽しむには程よいサイズ。 モチーフはMK−III純正のものを使用しています。 ステアリングの奥には追加メーターを装備。(タコ、油温、電流計) 当時は、クーパーSといえどもタコメーターはオプションでした。
200km/hのスピードメーターはディーラー車の証でもあります。 当時はギア比に合わせてメーターの種類があり、現在のセンターメーターと比較すると抜群の精度を持っていました。 センターメーター上部のパネルに張られたレザーも、クーパーSならではの装備です。
交換されてしまう事の多いインナーハンドル類。 オリジナルの物が付いているのは貴重と言えるでしょう。 もし、交換する事があってもとって置きたいパーツです。

10年程前にレストアを行ったボディは、最近レストアしたての車輌と比較すると流石に劣りますが、製造から35年という年月を考えると良い状態であります。 MK−IIIからスライドではなく巻き上げ式となったサイドガラスにより使い勝手も向上。 現行と同様に見えますが、細かいパーツ類の造りはMK−IIIの方が上。 細部まで手を抜かず仕上げられているのは、オールド・ミニならでは。 フェンダーレスのボディがより一層ミニらしさを強調しています。


リブが4つしかないサイドシルは、オールド・ミニの特徴でもあります。 仕上げから10年という年月が経っていますが、良い状態であります。
マフラーは、RC40ツインBOX。 ここから奏でられる排気音は、チューニングされたクーパーSエンジンにより、とても心地よく、歯切れのある音。 細すぎず太すぎず、BESTマッチのマフラーと言えますね。
MK−IIIクーパーSでは標準装備であったツインタンク。 左右合わせて50リットルの燃料を搭載可能となっています。 今現在では、右側のタンクはレアパーツとなっており、ツインタンクに憧れている方も多いのでは?
1970年初期のMK−IIIには、MK−I/IIタイプのトランクハンドルが採用されていました。 後期になると現行と同様のトランクハンドルとなります。 初期モデルの証でもあります。
ミニというと、「ミニライト」ホイールをイメージする方も多いのではないでしょうか? フェンダーレスにメッキモール、そして4.5Jミニライトホイールは、古き良き時代のミニの象徴でもあり、憧れでもあります。

写真では、実際の雰囲気が伝わらず残念ですが、細かい箇所までじっくりとご覧下さい。 是非、実車をご覧頂きたいです。

約10年ほど前にレストアしたボディは全体的に良好です。


@エンジン・ミッション・クラッチ フルOH済み
 (オーバーホール後、走行が少ない為、現在慣らし運転中)
 (+20ピストン)
 油脂類交換
 点火系パーツ交換
 (ポイント、コンデンサ、コイル、プラグコード)
 点火時期調整
 キャブレター点検調整
 エンジン各部点検
Aクラッチマスター 分解OH
 クラッチレリーズ 分解OH
 クラッチ調整
B水回り各部点検整備
Cデフサイド オイルシール交換
 足回り各部点検調整
 ハイドロ・サスペンション各部点検調整
Dリアブレーキ 分解OH
 リアシュー交換
 フロントブレーキ各部点検
 ブレーキ調整


希少MK-IIIクーパーS、しかも初期のディーラー車、ボディに大きな痛みも無く、機関も現在慣らし運転中という車輌。 歴代クーパーSの中でも集大成といえるMK−IIIは、更にトルクフルなエンジン、軽いボディと、走らせてこそ楽しいモデルとなっています。 状態の良い、しかもディーラー車のクーパーSは、本当に探すのが難しくなってきています。 今後、永く大切に、そして楽しめるクーパーSをお探しの方、是非検討の1台として下さい。

(消費税別)

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