希少1台/4301台のホロモゲーションモデルである1071クーパーS。 フルレストアを行っているコンディションの良いボディに、フルOHを行ったショートストローク1071ccユニット。 トータル的にコンディションがBESTといえる車輌の紹介です。 では、詳細をどうぞ。

クーパーSの中でも、更に希少と言える1071ccショートストローク・Sエンジン。 フルオーバーホール済みのパワーユニットは、オーバーホール後の走行も少なく、まさにBESTなコンディション。 オーバーホール時にも、過去の走行の少なさからエンジン内部のコンディションも良く、シリンダーもボーリングの必要無く、ノーマルサイズのピストン交換で仕上げています。 つまり、基本的には40年の状態を保った、ボアアップを行われていない貴重なSエンジンです。


搭載しているキャブレターは、その希少性とポテンシャルからダウントンのH4ツインキャブでBESTセッティング済み。 ブローバイの処理をエアファンネルに戻し加工するなど、雰囲気良くセットアップ。 アクセルに対するレスポンスの良さ、そして高回転域でのパワーなど、まさにマッチングは最高です。 また、点火系はチャンピオン・プラグコードにルーカスSA12スポーツコイルを装備し、エンジンルームの雰囲気を大事にしながら性能UPを図っています。
ブレーキサーボを持たないブレーキ・システムは、コントロールしやすく、構造が単純になる為に整備性が良いという利点もあります。 マスターは、もちろん背の高いクーパーS用のもの。 車重の軽いミニでは、好みの問題もありますが、サーボがある事によって効き過ぎという場合も。 ロックしにくく、コントロール幅の広いサーボ無しを好まれる方も多いですね。


発進から高回転まで、ガタ付きやストレス無く吹け上がる、まさにショートストロークらしい高回転型ユニットは、まさにBEST! クーパーSの中でも、最もパワフルな1275Sと比較するとトルク感の少なさは仕方ありませんが、その分、5000rpm以上の鋭い吹け上がりはショートストロークならでは。 他車では体験出来ないフィーリングです。 

キッチリと整備を行われたフロント・サスペンション回り。 この時代、クーパーSでもラバーコーン・サスペンションが標準装備です。 フレームの仕上げやコンディションの良さ、インナーフェンダーでのボディ・コンディションが良い事も良く解ります。
Hi−Loキット、そしてKONI製ショックアブソーバーを装備のサスペンションは、決してゴツゴツした乗り心地ではなく、しっとりと、そして腰のあるセッティング。 フレームがリジットマウントとなるMK−Iらしい、そしてクーパーSらしいキビキビとした動きは、操る事、走る事が楽しくなるでしょう。
リア回りもフロント同様、キッチリ整備済み。 どうですか? ドラムやフレーム、そしてフロアの下回りなどご覧のコンディション。 まさにBEST。


シート及びトリムKITに関してはノンレストア、当時のままでベリーグッド・コンディションのインテリア。 フロアカーペットのみは新しい物と交換していますが。基本的にはオリジナルの状態。 使用状況、保管状況の良さから、まさに40年経っているとは思えないコンディションです。 また、基本的にはオリジナルですが、クーパーSにはやはりレブカウンターが必需品。 何と言っても走る為に生まれてきたクーパーSです。 レブカウンターには、スミス製8000rpmの角文字をチョイス。 性能面もそうですが、やはり見た目も大事ですから。



フロアのコンディションや、ルーフ、ミラー、ドア下などを見ても、本当に良い状態。 トータル的にキッチリ仕上げられたインテリアです。


今では希少色といえるカラーは、当時としては人気のなかったフェスタイエロー。 光の当たり方によってグリーンがかって見えたり、イエローに感じたりと、雰囲気のある良いカラー。 写真でも、まるで違う色のように感じるカットもありますね。 そのカラーを纏ったBODYは、年代を感じさせないコンディション。 何しろ、異常といえるほどガタ付きがありません。 素晴らしいコンディションです。 レストア技術の素晴らしさもありますが、元々の車輌が殆ど走られていないという事もあるでしょう。 イイです、このBODY。


メッキパーツやレンズ類、そしてガラス類と、トータルバランスにおいてグッドなコンディション。 また、トランク内のボードもキッチリと装備。 まだ、クーパーSとはいえツインタンクはオプションだった為に、この車輌はシングルタンクがオリジナル。 トランク内のコンディションも良いですね。


緑の中、ただそこに止まっているだけで絵になるクーパーS。 この雰囲気はMK−Iならではです。


フロア下もご覧のように大きなダメージや歪みも殆ど無く、シッカリと仕上げられている事が解ります。 また、写真でみえるエグゾーストはクーパーSオリジナルの物。 今では貴重なマフラーです。 中々良い音がしますヨ。


生産日や当時のカラー、エンジンNO、シャシーNOなどが記載されたヘリテイジ・トラスト証明書。 紛れも無く、貴重な1071クーパーSである事を証明してる書類です。


2006年9月30日発売の「LET’S PLAY CLASSIC MINI VOL.006」に、表紙及び特集記事が取材・掲載されました。

「MINI PULAS VOL.13」にも特集記事が載っています。 是非、そちらもご覧ください。

小気味良く吹け上がり、アクセルに対して瞬時の反応するショートストローク1071ccSエンシン。 絶対的なトルク感は1275Sに比べ少ないですが、アクセルを踏んだ時の反応、鋭く吹け上がるレブカウンターの動きは感動物。 これだけのコンディション・内容の1071Sは、今後まず出てこないでしょう。 1台/4031台の感動を是非。

(消費税別)

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