最終物の1275クーパーSが入庫しました。 1980年代後半から90年代にかけてフルレストア・フルオーバーホールを行い、国内登録された車輌です。 当時、ベスト・オブ・パディ賞をコンクールにて受賞したヒストリーを持っています。 それでは、各詳細を紹介します。

クーパーSの最大の特徴と言えるのがエンジンでしょう。 1275cc「S」エンジンは低回転からトクルクフルで力強く、高年式のミニと比較すると「これが同じミニか?」と思わせるほど。 イイですよ、クーパーS。



下記の部品は、クーパーSのエンジンにしか使われていない部品の一部です。 SUツインキャブレターから始まり、EN40Bという特殊素材のクランク、チューニングヘッドやバルブの素材まで、高価で良い物を組み合わせ完成されたエンジンです。 通常のミニとは別次元のエンジンパワー、そしてフィーリング。 Sエンジン等の詳細は是非「COOPER−S」コーナーをご覧下さい。
SU1・1/4ツインキャブレター
EN40Bクランクシャフト
クーパーSシリンダーヘッド
状態の良いクーパーSを永く楽しんで頂く為に、エンジン・ギアBOXは脱着・点検を行います。 クーパーSの性能を十二分に引き出せるよう整備後お渡ししますので、まずはナラシ運転から始めてください。 ナラシが進むにつれ快調に回るエンジンは、もう最高です。

オリジナルの姿を保ちながら、非常に良い状態のエクステリア。 塗装やメッキパーツの状態も良く、オールド・ミニならではの雰囲気の良さが出ています。 「ミニはこうでしょ。」というお手本の姿ですネ。










        



フェンダーに写る景色に歪みが無いのが解りますか? クーパーS純正4.5Jホイールもベストコンディション。 トランクボード、そして今では貴重なツインタンクが最終型では標準装備です。
各部をジックリとご覧下さい。 写真で良さが伝わらないのが残念です。
「S」のエンブレムは憧れの的。 コンディションの良いメッキパーツ。

1275Sの足回りの特徴は、ハイドロサスペンションという事。 ラーバーコーンとは異次元の粘りのある乗り心地は、ハイドロ車ならでは。 こればかりは口では説明出来ません。 是非、体験して味わってください。 また、足回りに関してもキッチリと整備を行いますので、走る楽しみを味わってください。 ちなみに、リアサブフレームに関しては、フルレストア当時に新品に交換しています。   



クーパーSだけの特別装備の一部です。 9つのブレーキ冷却用の穴が開いたホイールが「Sホイール」。 拡大されたディスク・ブレーキは、十二分な制動力を発揮します。
容量の大きくなったブレーキ・システムに対応する為に、サイズアップしたマスターシリンダー。 1275Sではブレーキサーボも標準装備。 ホイール裏もご覧の通り。 ダンロップの刻印も入っています。


質感も高く、洗練されたMK−Iのインテリア。 ここは、数多くのドライバーが憧れるコクピット。 ステアリングを握り走り出せば別世界が待っています。



シートや内張りのレザーの状態や、カーペット、ステアリング等もベスト・コンディションのインテリアをご覧下さい。
210km表示スピードメーターがクーパーSの証でもあり、実力を表しています。 レザーの痛みも無く、とても良い状態のシート。 大きなドアポケットにスライドガラスがMK−Iの特徴でもあります。

ボディ、エクステリア、インテリアは大きな痛みや腐りもなくベスト・コンディション


@エンジン・ギアBOX分解点検
 油脂類交換
 消耗品交換
 点火系点検整備
 各油圧系統点検整備
Aサスペンション各部点検整備
B水回り各部点検整備
Cブレーキ回り各部点検整備

ミニの王様と言える1275クーパーS。 機関・内外装ともにベストな1台。 眺めてよし、乗って走って良し、クーパーSの良さをたっぷりと堪能してください。 最高ですヨ。

(消費税別)

WINDOW CLOSE