最近、アーシングという言葉を耳にしませんか?
ここでは、アーシングについて簡単に紹介したいと思います。

まず、電気について考えてみましょう。
そんなに難しいことではありません。
頭の中にストローとホースを思い浮かべて下さい。
例えば、水道の蛇口にストローをつないで水を出してみます。
当然、水はチョロチョロとしか流れないですよね?
今度はホースをつないで水を出すと、勢いよく流れると思います。


電気もこれと同じです。
流れる所が狭ければ、当然流れる量が少なくなります。

しかも、ミニはバッテリーがトランクに搭載されています。
バッテリーの(−)はトランク内でボディにつながれ、エンジンまでコードは引いてありません。

トランクからエンジンまではボディの鉄板がコードの代わりとなっているのです。


そしてエンジン側。
こちらはステディロッドの所にアース線が付いています。
これが、エンジンとボディをつなぐコードになっている訳です。


ただ、ここで問題が・・。
エンジンは色々電気を使って動いているのですが、このアース線だけでは電気の通り道が狭いのです。
先ほどのストローですね。
そこで、「コードを増やして、電気の通り道を太くしてあげよう」というのがアーシングの考えです。
要はストローをホースに換えてあげるのです。
電気の流れる量が大きくなれば、当然プラグの火花も強くなりますし、スターターも勢い良く回るようになる。
そういう様な事からアーシングをする訳ですね。
ただ、市販のアーシングというのは中々高価なのです。
素材もイイものを使っているのでしょうが、簡単に買える値段ではないですね。

しかし、市販の物ほどコード(アース)を付けなくても効果は現れます。
ストロー1本より2本の方が多く水が流れますよね?
それと同じなのです。

実際、私が3本ほど付けてみましたが、明らかに効果が出ました。
スターターの回りが良く、火花も強くなっているのだと思いますが、エンジンのかかりが非常に良くなりました。
それと、低回転でも火花が強く、燃焼がスムースに行われるようで、低速トルクがアップしました。


3本付けなくて、1本だけでも効果はあると思います。
ちょっとしたお手軽チューンですが、みなさんも是非試してみてください。

余談ですが、ステディロッドのブッシュが傷んでいるとエンジンが揺れ、アース線が切れてしまう事があります。
アース線が切れると、電気の通る道が無くなってしまい、最悪アクセルワイヤーに電気が流れ燃えてしまう事があります。
1本のストローに大量の水を流そうとすると破裂してしまうのと一緒です。
アース線を長いものに換えれば大丈夫なのですが、ステディロッドのブッシュをチェックする際には一緒にチェックしてみて下さい。