PART−7に入り、作業も大物関係が出てきました。 まずは、写真の通り。 リアパネルがすっかり剥がされています。 これはテール回りをMK−Iのパネルに交換する為です。 もともとMK−I仕様でしたが、PART−2、3で紹介した箇所の違い(リアガラスのサイズ、テール周りの形状)を克服する為にパネル交換します。 まずは、そのためにパネルを剥がした状態から。



リアパネルを剥がした所を見てみましょう。 丸く削った後が見えるところは、スポット溶接を剥がした所。 溶接の合わせ目を削り取り、パネルを剥がしていくのです。



トランクの内部のカットですが、タイヤハウスの横に取り付けてある細長い鉄板はフューエルタンク用のステー。 もちろん、ツインタンクにしますので、左右に取り付けています。 タンクを付けてしまえば見えないところなのですが、こだわりの部分です。 また、右の写真のタイヤハウス、2箇所が銀色になっており、削ったあとがありますが、これはウォッシャータンク用のステーを取り外した跡。 高年式のインジェクション車は、ここにウォッシャータンクが付いています。 もちろん、ステーごと取り外しです。



こちらが使用するリアパネル。 左の写真は以前にも紹介しました。 パネルを取り付ける前に、裏側はペイントしておきます。 こうすると、細かい隙間の部分までキッチリと塗装が行なえます。 もちろん、パネル取り付け後、仕上げの塗装は行ないます。



そのリアパネルを仮で合わせた状態。 こんな感じで取り付けていくこととなります。



ここで、お気づきの方もいたと思うのですが、この時点はルーフの交換は終了しています。 というのも、ルーフを切った状態では車体が歪んでしまう可能性がある為に、切断したら一気に取り付けまで行なっています。 そのために、切断時の写真が取れませんでした。 申し訳ない・・。 下の写真で、およそグリーンのラインで切断・取り付けを行なっています。 ルーフの内側をみても、切断箇所はわかりません。 このルーフは、ドア上の高さだけではなく、水抜きの形状はもちろん、室内側の天貼りがつく部分の形状も、MK−Iと高年式では違っています。 本物のルーフを移植するのは、MK−Iの天貼りをつけたいという理由もあるのです。



室内側も作業は進み、ご覧の通りメンバー&追加メンバーもキッチリと完成。 グレーのサフェーサーが吹いてある部分が溶接を行なっていると思ってください。 フロアの補強の鉄板の位置も良く解ると思います。 ワークスカーと同じ補強の仕方ですが、どこまで強度が上がるのだろう?



こちらはリアのポケット。 もちろん、MK−Iからパーツを移植し、MK−Iと全く同じ形状となっています。 写真では解りにくいのですが、ポケット内に灰皿を付けるプレート(MK−I/IIはポケット内に灰皿がありました)も移植済み。



クォーターガラスの取り付け部、ここも形状が違う為にに移植しています。 もちろん、後ろ側になる、クォーターの取り付け部も形状が違うので、ここは解体車から移植しています。 写真で見えるCピラー、ここも移植している箇所です。



フロントマスクの作業も大詰め。 段々と完成形に近くなってきています。 フォグの取り付けのため、ウィンカー用の穴が塞がれているので何かイメージが違うように感じますね。 斜め上の大きい穴がウィンカー用。



さて、写真のサイドシル、緑で囲んでいる所にリブ(出っ張り)があるのは解るでしょうか? 高年式のミニは6個、MK−Iの時代は4個のリブとなっています。 ここは、やはり4個に変更しない訳にはいかないでしょう。 サイドシルのパネルは新品でMK−Iタイプに変更します。

いよいよ完成形が見えてきました。 次回では塗装まで紹介したいと思います。 PART−8へ。