さて、前回に引き続き細かい場所の紹介をしていきたいと思います。 まず、室内のインパネ回りとルーフ。 センターキーの部分は、以前紹介したパネルを移植しています。 パネルの穴サイズ変更の為ですね。 そしてルーフの内側のカット。 ルーフの外側、水抜き穴等は高年式のミニと違うと紹介しましたが、内側、内装の付く部分の形状も違います。 高年式のミニはピラーの部分まで天井の内張りがきますが、MK−I/IIのルーフの場合、ピラーより上側で内張りは終了します。 形の出来た内張りをはめ込むようなイメージです。



ドア下のステップ部分もキレイに仕上がりました。 ここは、作業中に紹介した補強を入れて繋いでいますので、強度的には何の問題もないでしょう。 右の写真は、リアのポケット内部です。 全体の形状から内部、そして灰皿の取り付け部まで、MK−Iと同形状になっています。 まぁ、本物から移植しているので、当然といえば当然なのですが・・。 移植には苦労しましたけどね。



エンジンルーム内は、まだこれから。 インナーフェンダーの仕上げもまだです。 右の写真の大きな穴は、ラジエター側、電動ファンが取り付く部分。 本来、ここもMK−Iと同様に仕上げたいのですけどね・・・。 ちょっと我慢。



リアトレー部及びトランク部です。 トレー部は前回紹介したピラーの形状の違いから移植を行なっていますが、キッチリと仕上がりました。 そして仕上げに入ったトランクです。 トランクリッドの縁の部分ですが、穴が開いているのが解るでしょうか? リアパネルがMK−I用に変更されたのにあわせ、リッドももちろんMK−I用を使用。 MK−Iのトランクリッドはこちら側にウェザーストリップが付くのです。 穴は、ウェザーストリップ固定用のもの。



ワイパーカウル、そしてデフロスター部の仕上げ。 ワイパーカウルは交換はしていませんが、ワイパー用の穴はMK−Iと同様にするため、外側2つを埋めています。 デフロスター部に関しては、特に形状に大きな違いは無いため、ベース車輌そのままで仕上げていますが、本来、この年式はここにクラッシュパットが付く為に、固定用の穴が両サイドにあるので、それを埋めています。 また、ルーフはこれから塗装を入れるため、サフェーサーの段階。 この後、ルーフの塗装に入ります。



そしてルーフに塗装が入りました。 もちろん、カラーは33EJBに合わせオールド・イングリッシュ・ホワイト。 トランクで曇っているように見える部分は、磨きをかけているところ。 まだまだ、仕上げ途中です。



ルーフはMK−IIから移植していますが、きっちりと仕上げ治している為に、各部がシャープなのが解るでしょうか? 水抜き穴の形状、取り付けなおしたドリップレールななど、キレイに仕上がりました。 特に右側の写真、ルーフの縁の内側は、手も入らないし、工具も入らないし、地道に指で磨くしかなく、キレイに仕上げるのは大変な箇所なのです。 すっきりと仕上がっているでしょ?



リアからの全体像です。 ツインタンク用の穴が良く解ります。 バラバラになった状態からここまでくるのが本当に大変でした。 細かい所を磨きをかけ、最終の仕上げに入っていきます。



最後にフロント回りのカットを。 左の写真で、以前に紹介したウインカー取り付け用の穴位置の変更がよく解ると思います。 本来の位置(丸く盛り上がってる部分です)は、きれいに埋めなおし、その上部にフォグ取り付け用の穴が開いています。 右のフロントパネルも穴埋めを行い後は磨き待ちの状態となっています。 いよいよ次回でボディの仕上げは完了。 部品の組み付けに入っていきます。 次回PART−10へ。