AUSTIN 1300GT仕上げ中

PART1からの続きです。 エンジンボーリングが完了。 ここまでかなりの時間はあったのですが、先にエンジン編をまとめてしまおうと思い紹介しておきます。 ボーリングは+40サイズに合わせて行いました。 これに関してはやたら入念に、異常にといっていいくらい精度にはこだわり1/100〜1/1000mm単位での追求、ボーリングを行いました。 はっきりいって慣らし運転は必要ないぐらいの仕上げです。 通常はここまでの精度でのボーリングは出来ない(やらない、やれない)と思います。


こちらは+40オーバーサイズピストン。 せっかくのスポーティな1300GTですので、ここはあえて鍛造オメガピストンを仕様することにしました。 フラットトップのピストンを慎重にそして丁寧にディッシュ加工しました。 もちろん最適な圧縮比になるように調整。 どこまで丁寧に加工するかで耐久性は変わってきますからね。


そして加工後のシリンダーヘッドです。 バルブシートカット、ガイド打ち換え、すり合せ等、こちらも丁寧に手間隙かけて仕上げました。


クランク/コンロッド/スラストメタル、ライトウェイトリフター、オイルポンプ、クラッチディスク/カバー/ベアリング、各ガスケット、各オイルシール等は新品パーツにて交換、ミッション関係も全バラし、各シンクロリング、各ベアリング類は新品パーツにて交換です。 さあ、ここから組み上げましょう。


エンジンの大まかな紹介が出来たところで、ボディ側の作業へとまいりましょう。 それほど大きな錆の出ていた外装ではないのですが、フロント回りが何箇所か気になる&ちょっと早めのお手入れが必要かな?という箇所がありましたので、きれいに仕上げ治すことにしました。 まずは錆の出てきていた箇所をキレイに剥いて錆落とし。 腐りが酷くて・・という箇所はありませんでした。


続いて右側および左サイドシル部分。 ライトの取り付け部の横、フロントパネルとフェンダーの合わせ目あたりが金色に光っているの見えますでしょうか? 金色に見える部分は過去に補修されていた部分、昔の真鍮の溶接跡ですね。 レストアはされていませんが、こういう感じに部分的に少しずつ補修を行い大切に乗られてきていた車輌だということが解ります。 錆落としは根気の仕事です。 しっかり、きっちり錆を落とします。


エンジンルームも部分的に錆が出てきています。 ここまできたら、エンジンルームはキレイに仕上げる方向で進めていきます。 現状確認から補器類などのパーツ類を全て外し錆落とし作業開始。


外側は、ほとんど終了に近くなってきました。 グレーの部分はサフェーサー(下地剤)、赤い部分は細かい傷を拾うためのもの。 研いで研いでキレイに仕上げていきます。


エンジンルーム側の錆取り作業も終わりました。 何回も言いますが、こう書いてしまうとパッと簡単に終わっているようですが、実際は大変なんですよ。 そこでの手間のかけかたが仕上げに出てしまいますからね。 そしてまずはエンジンルームから塗装です。


すでにいくつかのパーツが付いてしまっていますが、エンジンルームが仕上がりました。 外側に関してもサフェーサーも入れ終わり後は色を入れるだけという状態まできています。 もうちょっとです。

現在、ボディ側、エンジンともに作業は終わり最終段階に近いところまで進んでおります。 順次、更新してここから続きの作業も紹介していきますので、もう少しお待ちください。 また、興味のある方はお早めにお問い合わせください。

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