MK−Tモーク仕上げ中

BMC時代の貴重なMK−Tモークを現在レストアしています。 元々この車輌を所有していたオーナーが20数年ガレージにしまったまま、ずっと保管していたという車輌です。 風雨に晒されてはいませんでしたが、さすがにそれだけの年月動かしていないという事もあり、ボディ・機関も含めレストアを行うことにしました。 現在も作業は着々と進んでいるのですが、ここまでの様子を紹介したいと思います。 それでは、現状の確認からいきましょう。

20数年動かしていなかった車輌のため、オリジナルの850ccエンジンは分解フルオーバーホール、サスペンション回り/ブレーキ回りも分解フルオーバーホールに加え、ボディもきっちり仕上げ治します。 現状では全体的に酷い腐りなどもなく、もちろん錆び等はありますが、基本的にはしっかりしているボディだと思います。 とりあえず、外せるパーツを外し現状の確認へ。


もともと内装品など少ないモークですが、シート、ステアリング回り、ペダル回りと外しボディの状況確認をします。 現状で見ると、フロアの両端には錆びは出ていますが、フロアそのものはしっかりしており、全体的には悪くないコンディションですね。 フロアの端の錆を確認するために塗装剥いていきましょう。


塗装を落とし、錆をどんどん削っていきます。 助手席側はそれほど酷くはありませんでしたが、運転席側の合わせ目の部分がNG。 角で溜まった水分の抜けにくい場所だったのでしょう。 こちら側はバッテリーボックスもあり、バッテリーボックスの下部もかなり錆びが出ていました。


錆びが残っているとそこからまた広がってしまいます。 フロアそのものはすごい良い状態なので、合わせ目の部分を切り取り新しい鉄板にて作り治していきます。 バッテリーボックスの下部も新しく作り治ししました。


同時にフロント/リア回り、そしてサイドシルの上面など傷を拾って修正していきます。 こちらは大きな錆びもなく、細かい修正と不要な穴埋め(ミラーなど)だけで済みそうです。


左上は張り替えたバッテリーボックスの内部です。 右上が助手席側のリア。 ここも少し錆で穴が空いている部分がありますので、鉄板を張り補修。 あとはひたすら錆を研いで落として・・、という作業です。 むき出しの鉄は直ぐに錆びてしまいますので、サフェーサー(下地剤)を順次吹きながらの作業となります。


ここで、オーバーホールに向けてエンジンを降ろしてしまいます。 もちろん、エンジンルームの仕上げ作業というのもあるのですが。 エンジンも20年以上動かしていませんから、分解して中を確認してメニューを決める事にします。


ある程度、フロア部分の作業が進んできました。 フロアの両端部分、バッテリーボックス内ときっちり仕上がってきています。 まだここから研いで仕上げていくのですが、こうやって写真だけみると簡単に作業が進んでいるように思えてしまいますが、実際は根気と時間との戦いです。 どれだけ大変かは仕上げた事のある方ならわかって頂けるでしょう。 ここまでくるのが本当に大変なんですから。


フロアの下側も見てみましょう。 ある程度の作業は終わっている状態ではありますが、もとのコンディションの良さもわかって頂ける写真だと思います。 製造から50年近く経っている車輌ではありますが、ずっと室内にて保管されていたというのが大きいですね。 良い車輌に仕上がりそうです。


現在、塗装関係はほぼ終了いたしました。 順次作業内容は紹介していきたいと思います。 また車輌について興味のある方はお問い合わせくださいませ。 PART−2作成までもう少しお待ちください。

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