オースチン・ミニ ハーフレストア編

今回は前回の続きからエンジン/クラッチ/ギアBOX分解オーバーホール作業の紹介です。 きっちり丁寧に組み上げていますので、じっくりご覧くださいませ。


まずは分解して現状の把握。 本体/ミッションを含め総バラシをしていきます。 シリンダーの状況は思ったより良い状態。 これならボーリングは必要ないですね。 もちろん、ピストンリングは新品に交換します。 ミッション回りも分解してギアの状態などを確認していきます。



各ギアの状態は良好。 ベアリング、シンクロリングなどの消耗品は全て交換。 シンクロリングは造りの良さ、耐久性などを考慮して基本的に強化シンクロリングを使用しています。



デフ回りももちろん分解します。 シャフトやギアはこちらも問題なし。 消耗するメタル/ワッシャーは新品に交換し組み付け。 デフサイドベアリングも新品交換です。



ピストンはそれなりにカーボンが溜まっていますね。 シリンダー内壁やピストンそのものにはダメージはありませんので、ピストンはそのまま使用します。 丁寧にカーボンを落とし、ピストンリングは全て新品に交換して組み付けします。



ヘッド回りも総点検オーバーホール。 全てバラし、丁寧にカーボンを落としバルブのすり合わせを行っています。 バルブやガイド、燃焼室とコンディションはグッド。 きっちりとすり合わせ後、ステムシールは全て新品に交換し組み付けました。



バルブリフターも全て新品に交換。 こちらは軽量のオイル穴のあるタイプの物を使用しています。 オイルポンプも新品に交換です。 ポンプは新品ではありますが今後の耐久性なども考慮し、一度全てバラしてすり合わせを行った後に組み付けです。



クランクメタル/コンロッドメタル/スラストメタルは全て新品に交換。 プラスチゲージという締めつける事によって潰れてクリアランスを測る物を使い、正確にメタルを選定し組み付けていきます。



組み上がったエンジン本体とギアBOXをドッキング。 だんだんとエンジンが形になってきました。



クラッチはディスク/カバー/レリーズベアリングなどの消耗品は新品に交換。 フライホイールは若干の難があっため、状態の良い当時の物に交換しました。


次回はいよいよ完成したエンジンの搭載です。 次回更新までもう少しお待ちくださいませ。

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