1961y モーリス クーパー MK-Tのオールペントについて紹介します。
1961年というと、今から40年も前の車になる訳です。
このページを見ている方の中には、まだ生まれていなかった方もいる事でしょう。
40年前の車のボディはどうなっているのか?
フルレストアとまではいかないですが、じっくりとご覧下さい。

この車のオーナーはHさん。
40年も前のミニを普段の足として使用しています。
国産車で40年前の車といったら、普通は普段の足には使わないですよね。
まずは、オールペイントする前の状態を紹介します。


どうです?
写真で見ると更にきれいに見えるのですが、とても40年前の車とは思えないですよね?
実車を見ても、表面上にこれといったヒドイ錆もなく、ボディの状態は良さそうです。



では、細かい所を見てみましょう。
まず、ドア廻りです。
MK-T・Uの時代には、ドアヒンジは外側に付いていました。
このヒンジの部分に錆が出ている車が多いですね。(写真 左)
また、ドアの下やステップなども錆が発生し易い場所です。(写真 右)
この状態を見る限りでは、それ程ひどくなさそうです。




下の写真は、運転席のフロアです。
フロアは、雨漏りなどで水も溜まり易く、錆が発生してしまう事が多いですね。
Hさんのミニも、やはり錆が出てきています。




そしてボンネット廻り。
ここも見る限りでは、それほどヒドクなさそうです。




ルーフ廻りはさすがに錆が浮いてきています。
この辺は、OLDに限らず、新しい車でも錆が出易い場所ですね。
ルーフの雨どいは出来るだけきれいにして、少しでも錆の発生を防ぎましょう。




最後にリアのカットを。
ここも、多少錆が浮いてきてしまっています。
それでも、40年の前の車だと思えば、いい方ですよね。
これなら、それ程大した事にならないだろうと思っていたら・・・。
ここから大きな試練の始まりでした。



いよいよ作業開始です。
まずは、グリル、バンパー、ボンネット、レンズ類など、外せる物をドンドン外していきます。
右下の写真はボンネットのバッチの付く部分です。
バッチによって擦られ、塗装が剥げてきていますね。




下の写真はトランクルームなのですが、ここで事件(?)が。
トランクマットを外してみたところ、トランクルームに毛が生えてます!
湿気でトランクマットの毛が張り付いてしまったようです。
ちょっと擦ってみただけでは取れません。
これには参りました。



穴埋め作業です。
Hさんは、オーバーフェンダーを付けていた時期があったので、その穴を埋めていきます。
それと、フェンダーの上部はミラーを付けていた穴です。
穴埋めも、上質のステンレス板で塞ぎ、今後の錆の発生を極力防ぐように注意しています。




下の写真を見ると、パテの下にステレンス板が少しだけ見えているのが解りますか?
ここで、こだわるのと、そうでないのでは何年かのちに差が出てきますからね。
出来るだけ錆を抑えられるように、考えて作業していくのです。



今回の紹介はここまで。
色は何色になるのか?
試練とはいったい何なのか?
順を追って紹介していきたいと思います。
次回、PRAT2をお楽しみに!!