前回、PART1では穴埋め作業までを紹介しました。
PART2では、その続きから紹介していきます。
今回も、”毛が生えた”というような事件はあるのでしょうか?
では、続きをどうぞ。

今回、まずはルーフ廻りからです。
雨どい部分の錆びを落とします。
その時に、ドリップレールを新しい物に付け替えます。
このドリップレールとは、MK−T〜Vの時代に付いていた物で、
ルーフの両サイドにあるレールの事です。
MK−V以降は簡略化されてしまい、このレールは姿を消したのです。
もし、OLDミニを見る機会がありましたら確認してみて下さい、
以外と知らない人も多いですね。
下の写真はレールを付け替え、サフェーサー(塗装の下地)を吹いた所です。

錆びはキレイになくなっていますね。
グレーの所がサフェーサー、黄色の部分はパテです。
もちろん、パテで誤魔化しているのではなく、最小限に抑えています。
表面の整形で使っているのです。


さらに下の写真はサイドから。
やはり黄色の部分はパテです。
パテがある部分は錆びが発生しており、錆び落としを行った部分でもあります。
ルーフ廻りというのは、比較的錆びが発生しやすい場所ですね。

続いてフロント廻りです。
グリルモールの当たる部分の錆びを落とします。
写真が逆光気味で申し訳ありません。
パテの部分が解りますか?

室内もマット等全て剥がされています。
板金中の移動用に椅子が置かれています。
決してHさんが普段からこの椅子で乗っている訳ではないですよ。
ある意味これで乗っていたらスゴイですが・・。

フェンダーも、更に錆び落としされています。
前回はミラーの穴埋めだけでしたが、パテの部分が増えています。
表面に出ていなくても、内部では錆びが出てきていますね。
40歳のミニですから。

下の写真は左ドアなのですが、ここは錆びでポッカリ穴が開いていました。
かなりの広範囲に及んでいるようです。
錆びの部分を切り落とし、新たにステンレス板を貼り整形していきます。
ドアの下部も水が溜まりやすく、錆びてくる事が多い場所ですね。

次はリア廻りです。
この写真で解ると思いますが、ボディのミミの部分も錆び取りを行います。
普段は外して清掃出来る場所ではないので汚れが溜まり、かなり錆びが発生しています。
普段でも外して清掃出来たらイイのにっていつも思います。

作業も進み、ルーフ部分には錆び止め剤が入りました。
赤い部分が錆び止め剤です。
錆び止め剤にも種類があり、良い物はそれなりに値段も高いですね。
車を使用する地域や環境によっても変わるのでしょうが、悩んでしまう所です。
今回は、レストアという程の作業ではないので、予算も考えて進めていきます。

フロントにも錆び止め剤が入っていきます。
右の写真の部分は昔板金されていたようでかなりパテが入っていたようです。
キチンと修正されているのが解るでしょうか?

更に作業は進んでいくのですが、ここからが大変になってきます。
まずはボンネットから。
赤い部分は錆び止め剤ですが、問題は黄色のパテの部分。
ここは錆びでポッカリ穴が開いていました。
塗装の上からだと解らないものですね。

フロント、リアともに錆びとめ剤が入っていきます。
最終的にはこんなに錆び取り部分が増えてしまいました。
次から次へと錆びが見つかり、きりがないくらいです。

ここで疑問に思う方がいるかもしれないので、念のために載せておきます。
リアのトランク廻りは全然作業していないようですが、実は半年程前に修理しているのです。
追突されての板金だったので、トランクフード等は新しくなっているのですね。

そして、みなさんの気になって?いるのがトランク内に生えた毛だと思います。
下の写真を見て下さい。
キレイに剃られた?でしょ。

さて、いよいよサフェーサーを吹く為に研ぎに入ります。
こうやって載せると、ここまで簡単にきたようですが、実際は大変だったのです。
次から次へと錆びは見つかるし、錆び落としだけで中々作業が進みませんでした。
日に日に板金屋さんがやつれていくのが解るくらい。
40年の歳月は重いというのが実感出来ました。
じっくり写真をご覧下さい。

この後は、いよいよサフェーサーを吹くのですが、今回はここまでとさせて頂きます。
サフェーサーさえ吹いてしまえば後は色を入れるだけです。
長い道のりでした。
ただし、その後にまた大変な事になるとは想像出来ませんでしたが・・・。
次回、最終回になると思いますので、楽しみににお待ち下さい。