1991yキャブクーパーのオーバーホールを紹介します。
10万キロを走行し、不調がある訳ではないのですが、
これから先、永く乗る為のオーバーホールです。
では、その模様を見てみましょう。

こちらが、今回モデルとなったミニ。
12年、10万キロ走ったミニですが、保管状態、整備がしっかりしていて
エンジンの調子も然る事ながら、ボディの状態もとても良いです。




下の写真はオーバーホール前のエンジンルームです。
これからエンジンを降ろし、作業に入ります。




リフトで上がっています。
すでにエンジンは降ろされ、エンジンルームは空の状態。




いよいよ、バラしたエンジンを見ていきましょう。
まずは、シリンダーヘッドから。

まだ、ヘッドを剥がしただけの状態です。
これからバルブを取り外し、ステムシールの入れ替えや、バルブのすり合わせを行います。
クーラントの取り出し部や、サーモスタットの入る部分に錆びがあるのが解りますか?
当然、ウォータージャケット(水の通路)内も清掃します。




次にシリンダーブロックです。

中2つ、2番と3番のピストンの頭が見えます。
黒くなっているのはカーボン。
10万キロ走行ですが、それほどカーボンは溜まっていません。
オイル管理等が悪いと、もっとカーボンが付着しています。
右の写真は4番のシリンダーですが、大きな傷もありませんね。




下からも見てみましょう。

こちら側からは、クランクシャフトが見えます。
4番のコンロッド、ピストンは抜かれています。
右の写真は4番のアップ。
クランクにも傷が無く、良い状態です。
これからクランクをはずし、メタルを入れ替え、摺り合わせを行います。




外した4番ピストン&コンロッドです。
カーボンを落とし、ピストンリングは新品に入れ替えます。




続いてミッションです。
ギア鳴り、ギア抜けはありませんでした。

ギアもこれからバラしていきます。
各シンクロリングは交換します。




残りの外したパーツも見てみましょう。

クラッチ関係は、当然交換します。(左上)
また、オイルポンプはハイキャパシティの物と交換。
その他の消耗品も交換していきます。

今回はここで終了。
パーツを組む時の摺り合わせ、また、パーツの選択等によってエンジンの性能は変ります。
しっかりと組み上げたエンジンは、とてもスムーズ。
工場の流れ作業で組み立てられた物とは、一味違います。
また、作業が進み次第紹介していきますので、もう暫くお待ち下さい。