
お待たせしました。
特殊板金編第3弾です。
PART1、PART2と作業を進めてきましたが、今回で完結します。
では、作業の模様をどうぞ。
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前回ではフェンダーを剥がし、錆びを確認した所まで紹介しました。
フロントバンパーが付くミミの奥の錆びが残っていると紹介しましたが、
最終的にはミミを剥がす事となりました。
下の写真は、ミミが剥がされた姿です。
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左の写真、ボディが錆びているのが解るでしょうか?
この部分も汚れが溜まり易く、錆びが発生しやすい場所です。
時々CRC等を吹いて、錆びの発生を少しでも防止した方が良いですね。
そして、錆を全て落とし錆び止めしたのが下の写真です。
この後、溶接で取り付けを行います。
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取り付け後が下の写真です。
右は、それ程錆びが酷くありませんでしたので、剥がさずにすみました。
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続いて、フェンダー廻りを。
前回は、みごとに錆びで穴が開いていました。
下の写真を見て頂ければ解ると思いますが、すっかりキレイになっています。
パテは使わずに鉄板から形を作り、穴を塞いだのです。
もう錆びはありませんね。
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もちろん、ドア下もキレイになりました。
銀色に輝く鉄が眩いです。
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ルーフに錆び止め剤が入れられました。
ここから研いでいきます。
じつは、ルーフに凹みがあったそうなのですが、素人目にはドコだか解らない。
撫でてみても、凹んでいるとは解りませんでした。
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今回、最大のネックとなったのがスカットルパネル。
ドアの前の三角の部分です。
こことフェンダーは新品を使ったのですが、どうしてもチリが合わない。
パネルにも誤差があると思いますが、取り直しても合わない可能性もあります。
そこで、新品パネルを作り変える事に。
下の写真の銀色の部分は作り直した箇所です。
本来は真っ黒の鉄板ですから。
思わぬ所で時間が掛かってしまいました。
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いよいよスカットルパネルが取り付けられます。
上の方は、まだバイスで咥えてますね。
同時にフェンダーも新品が取り付けられます。
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作り直したおかげで、フェンダーとバッチリ合っています。
国産車でしたらこういう事は無いのでしょうけどね。
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スカットルパネル、フェンダーが取り付けられました。
いよいよ最終段階です。
まず、溶接部分や研いだ場所などに錆び止め剤が入ります。
写真の水色の部分ですね。
板金は、やはり下地が大事ですから、慎重に作業を進めます。
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色が入り、ドアも取り付けられました。
後は仕上げと、細かいパーツ類、ガラスなどを取り付けるだけです。
写真がちょっと荒いですが、キレイになっているのが解るでしょうか?
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お待ちかねの完成写真です。
仕上がりは完璧。
ただ、まだ塗装が完全に乾いていないので、WAXがけが出来ません。
雨も続いて、ちょっと汚れてしまいました。
完成してすぐにサーキットも走ってしまいましたしね。
室内撮影でちょっと暗いですが、ご覧になって下さい。
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もちろん、錆びは全く無くなっています。
また、各部のチリもバッチリ合わせました。
錆び止め剤にもこだわりましたので、この先10年15年と安心でしょう。
ルーフ、フェンダー廻りとも、殆どパテは使用せず、板金だけで整形しています。
ただし、ここまでこだわると予算的にも厳しいですね。
右側、リアと全てが出来るのはいつになるのでしょうか・・。
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今回は、特殊板金編という事で紹介させて頂きました。
もちろん、この状態で全てを行うと金額もかなりかかってしまいます。
通常の板金よりも、1歩抜き出た作業です。
板金には色々な方法があり、やり方によって金額も変わってきます。
もちろん、時間も余計にかかります。
あなたがドコまでこだわるのか。
また、お金と時間があるのか。
それによっても変わってくるのです。
ここまでこだわれる思い入れがあるからこそ出来る作業です。
車は機関を治すより、ボディを治す方が大変なのです。
錆びを直すなら早い方がイイですからね。
また、最近ではここまで板金をしてくれる所が無くなってきましたね。
「治したくても治せない」という方も多いようです。
心配な方は是非、一度ご相談下さい。
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