では、実際にミニを探しに行って、何処に気をつければいいのでしょう?
簡単なチェックポイントを紹介したいと思います。
ここで、紹介している内容が全てではありませんが、
詳しい知識が無い方でも、簡単に店頭で確認出来る部分を紹介しています。
不明な点は、販売者にしっかりと確認しましょう。

エンジンルーム編

エンジンルームで、チェックするポイントはいくつかあります。
見て確認できる箇所や、音、触って確認します。
簡単に、写真付きで説明しましょう。


まずは、目で見て確認出来る箇所から。
目で見て解るのはOIL漏れや水漏れ、劣化しているかなど。
ミニでは、何箇所かOILや水漏れを起こしやすい場所があります。
エンジンの上の方であったり、下側であったり。
写真の箇所は簡単に見れますので、是非、確認して下さい。




左の写真、赤丸の中をチェック。
ロッカーカバー(黒いカバー)の下からOILが漏れていませんか?
ここは、コルクのパッキンの為に、OILが滲み易い場所です。
パッキンは、簡単に交換出来ます。
もし、OIL漏れがあるようなら、まし締め、交換をして貰いましょう。


次は、エンジン下側。
ミッションケースやアンダーガードがOILまみれになっていませんか?
ミッションケースにOILが付いている場合は、
色々なケースが考えられますが、何処から漏っているのか?
直して貰えるのか?しっかり確認しましょう。


水回りもチェックしましょう。
今、水が漏っていないか?
過去に漏った後がないか?チェックします。
水回りをチェックする場合は、しばらく暖機して、
水温が上がった時に漏らないか確認もします。
水温が上がると、内部の圧力が高くなりますので、
その時に漏る場合が多いからです。
写真の赤丸の部分は、比較的に漏り易い場所。
矢印の奥も要チェック。

また、ホース類が劣化して亀裂が入っていないか?も確認します。


次は、音。
エンジンをかけて変な音はしていませんか?
出来れば何台か聞いて、聞き比べた方が確実。
特に確認した方がいいのが、下の箇所。



エンジン上部、ロッカーカバーの中からカタカタと
大きな音がしていませんか?
写真の赤丸の部分です。
多少、音は鳴るのですが、1台だけ音が大きいという場合には注意。
中の部品を調整しないといけません。
音が出ている場合、調整して貰えるのか確認も必要です。


ファンベルトやエアコンのベルトから音が鳴りませんか?
エンジンをかけ、アクセルを踏み込んだ時にキュルキュルと音がなれば、
赤丸の部分のベルトをチェックして下さい。
また、エアコンをONにした状態でアクセルを踏み込んで確認もします。
ベルトを指で押して緩くありませんか?
ベルトに傷がありませんか?
張りが弱い場合は、調整出来ますし、ベルトが痛んでいれば交換です。
しかっりと確認しましょう。


マフラーからの音も確認しましょう。
どこからか、排気が漏れてブスブスといっていませんか?
左の写真のように、マフラーの出口をウェスなどで塞ぐと、
排気漏れの確認が出来ます。
出口を塞いで、途中からブスブス言えば排気漏れをしています。
また、アクセルを一気に踏み込んだ時に、ブスブスいったりしませんか?
キレイに回転が上がらない場合、ドコかに不具合があります。
調整など整備して貰えるのか確認して下さい。


エンジン全体の音もしっかりと聞きましょう。
ガチャgチャと金属音がしたり、唸っているような音がしないか確認します。
何台か聞き比べ、おかしな音がしていないか確認しましょう。
1台だけしか確認しないと、静かなのかウルサイのか解りません。
出来るだけ色々なミニの音を聞いてみて下さい。
音が出ている場合は、その音がドコから鳴っているか?
直して貰えるか?確認して下さい。


最後は、触って確認。
「手が汚れるから」と言って、確認しないのはダメ。
軍手を用意するなりして、必ず確認しましょう。



ここでは何といってもステディロッドのブッシュ。
ブッシュが傷んでくるとエンジンが揺れてしまいます。
左の写真のように、エンジンを押さえて力一杯、前後に揺すって下さい。
それでエンジンが揺れるようだとNG。
ブッシュ交換、最悪はブラケットが折れていて溶接修理となります。
正常なミニは力一杯揺すってもエンジンだけが動く事はありません。
必ず確認し、NGの場合は交換して貰いましょう。
点検方法は、「初心者のページ」の「ミニの短所」を参照して下さい。


オイルはキチンと入っていますか?
中には、納車後直ぐなのにオイルが入っていなかったり、
入っていても真っ黒という事もあります。
レベルゲージでしっかりと確認しましょう。
その時にオイル量と一緒に汚れもチェックします。
ミニはオイル管理が大事です。
納車時はオイル・フィルターを交換して貰えるのか確認しましょう。
点検方法は、「初心者のページ」の「エンジンオイル量」を参照して下さい。


クーラント(冷却水)も確認します。
クラーントの量は大丈夫か?
錆びがでて、クーラントが汚れていないか?
錆びが出ている場合は、ドコが錆びているのか、
錆びている箇所(ラジエターなど)は直して貰えるのか確認しましょう。
特にキャブ車の場合は、10年以上経っていますから要チェック。
点検方法は、「初心者のページ」の「クーラント量」を参照して下さい。

足回り編

足回りは、エンジン以上に気を使いたいポイントです。
足回りの部品は以外と高く、初期の内に修理すれば良いのですが、
不具合をそのままにしておくと他の部分までダメにしてしまいます。
いくつもの部品が組み合わさって出来ているのですから、当然ですよね。
また、極端な話し、エンジンが掛からなくても事故になる事はありませんが、
曲がらない、止まらないというのは、大変な事故に繋がってしまう可能性があります。
面倒でもしっかりと確認しましょう。


まずは、目で見て確認出来る部分から。
面倒がらずに、しっかりと確認しましょう。
特にブーツ類は、距離にかかわらずダメになっている可能性が高いです。
ちょっと覗けば見える場所ですから、必ず確認して下さい。




まずは、簡単に見て確認出来る所から。
フロントの足回りを構成しているテンションロッドという部品があります。
赤い丸の中の棒がテンションロッドです。
この部品は、足回りを激しくぶつけたり、ジャッキを掛けたりすると
曲がってしまいます。
すると、タイヤの向きがズレてしまい、真っ直ぐ走らなかったり、
タイヤが片減りしたりします。
写真の赤丸がテンションロッドです。
目で見て曲がっていないか?確認しましょう。
曲がっている場合、修正・交換して貰えるか確認します。


次にブーツ類。
ブーツはドライブシャフトの部分と、ステアリング機構にあります。
まずドライブシャフトの方から。
フロントタイヤの内側を前から見ると、ゴムのブーツが見えます。
このブーツが破れると中のグリス(油)が外に出てしまい、
油切れで足回りの部品を削ってしまいます。
ブーツが破れていないか?
フェンダーの内側にグリスが飛び散っていないか?確認します。
破れやヒビがある場合、交換して貰いましょう。


もう1つのブーツは、ステアリング機構にあります。
フロントタイヤの後ろ側から覗いて見える場所です。
ステアリングを動かすと、連動して左右に動くシャフトに付いています。
赤い矢印の先にブーツがあります。
ここのブーツも破れやヒビが入っていないか?確認します。
NGの場合は、交換して貰いましょう。


最後にリアブレーキも確認します。
ミニのリアブレーキはドラム式ですが、キチンと整備されていないと
ブレーキオイル漏れを起こしてしまいます。
リアタイヤを内側から覗いて、ブレーキオイルが漏れていないか確認します。
もし漏れがあると、ブレーキが利かなくなってしまいます。
必ず確認し、NGなら整備してもらいましょう。


次に、実際に触って確認します。
出来ればジャッキアップして貰い確認しましょう。




ジャッキでタイヤが浮くまで上げ、写真のように揺すってみます。
正常な状態ではタイヤはしっかりと固定されています。
写真のように上下、そして左右でも同じように揺すりガタがあるとNG。
ジョイント(関節のようなもの)や、ハブベアリングにダメージがあります。
ガタが有る場合、調整・交換となります。
必ず整備して貰うようにして下さい。
ジャッキアップが出来なくても、タイヤの上部を持ち、揺すってみて下さい。
カタカタを音が鳴るようならガタが出ています。


次は、タイヤを回転させます。
この時に、回すのが重くないか?
変な音がしないか確認して下さい。
タイヤの回転が重い場合、ベアリングがダメになってきています。
交換して貰えるのか、確認しましょう。

オールド・ミニ編

一口でオールド・ミニと言っても、その捕らえ方は様々だと思いますが、
当店では基本的に1959年〜1971年までを、一つの区切りとして考えています。
雰囲気の良いオースチン・セブンやモーリス・マイナー、クーパーやクーパーS、
カントリーマン、トラベラー、VAN、ピックアップと、魅力的な車たちに
個性的な色合いと、いつまでも人気のあるモデル達です。
ここでは、特に、オールド・ミニで気をつけたい点について紹介します。


手に入れる前の注意点としては、まずボディの状態。
フロント/リア共にフレームの付け根のボディ回りが腐っていないことです。
他の部分もですが、特にフレームの付け根と言った直ぐに見えない場所ほど気をつけて確認してください。




写真は、リアのサブレームの付け根の部分です。
フレームは車体の骨格の部分になりますので、重要なポイントです。
特に、フレームとボディを固定している所に注意して下さい。
ここが腐っていては、フレームがしっかりと固定出来ません。
パッと見で外見だけキレイになっている車輌もありますので、
充分に注意して確認して下さい。

MK−Iのボディについては、「ただ今、仕事中」の
MK−1 COOPER−S 1/2レストア記」や
究極のMK−I仕様作成」で紹介しています。
そちらも是非ご覧下さい。


また、ユーザーの考えにもよりますが、付加価値の部分としてボディNoと
エンジンNoが一致しているかどうか?という事もあります。
特にクーパーSなどは、後々にその点が車の価値観を大きく左右しますので、
十二分に確認が必要です。
少しでも不安が残るようでしたら、色の違いや店頭価格だけではなく良く考えてください。
中途半端な車両では、後に大きく費用がかかる可能性が高いです。
何しろ40〜50年前の車ですから注意が必要です。
この辺のモデルについて、些細な事でも結構です。
お問い合わせ下さい。

総合

最後に、ボディ全体の状態や、内容を確認します。
また、過去に行った整備内容なども確認しましょう。




ボディでは、事故車でない事はもちろん、錆びの状態なども確認します。
また、雨漏りがしていないかどうか?も確認しましょう。
雨漏りについては、「ミニのお手入れ講座」の「雨漏り対策編」を
参考にして下さい。
それと、出来れば試乗してみて下さい。
その時に、ギアがスムースに入るか?(特に2速)
おかしな音がしないか?しっかり確認しましょう。
ギアがスムースに入らない場合ですと、エンジンを降ろして
オーバーホールする形となってしまいます。
出来る限り、色々なミニに乗って、違いを確認するようにしましょう。

中古車というのは、1台1台違いがあります。
価格もそうですし、OPTIONが違ったり、整備内容が違ったり。
安易に「安いから」といって飛びつくのは危険です。
何故、そのミニは、その価格で売られているのか?
価格には、必ず意味があるのです。
誰でもそうだとは思いますが、大事にしている物を安くは手放しませんよね?
いくら安くても、修理代ばかりかかっていては、結局高くついてしまいます。
そのミニの内容をしっかりと把握し、その上で検討するようにしましょう。
折角ミニに興味を持ち、乗ってみようと思われたのですから、楽しく乗りたいですよね。
みなさんが、良いミニとめぐり合える参考になれば、私達も嬉しいです。

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